経済連携協定による関税撤廃の何だかんだ
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日本とEUとの経済連携協定(EPA)が締結されたのは皆様ご存知かと思う。
別にコレって関税だけの話では無いのだけど、我々民間人に取ってはやっぱりこの関税の撤廃ってのが大きなウエイトを占める話でも有る。
日本からEUへの輸出する際を見れば
品目 | スケジュール | ベースレート(2017年4月現在) |
二輪車(500cc以下) | 6年目撤廃 | 8% |
二輪車(500cc以上) | 4年目撤廃 | 6% |
乗用車 | 8年目撤廃 | 10% |
自動車部品 | 品目により即時~6年目撤廃 | 2.2~4.5% |
バイク&自動車関連ではこんな感じ。
上記の通り明日からバイクの関税が無くなる訳では無いのだが、ともあれEU側の関税が撤廃される事がようやく決まった訳で。
日本はとっくに自動車の関税を撤廃してるので、これでヨーロッパとは自動車関連においてはようやく対等と言える、と思う。
頑張った。
関係者の皆様は超頑張った。
だからと日本メーカーが日本での生産数を倍増したり、会社が飛躍的な成長を遂げる、なんて甘い幻想は右手で打ち砕かれるとは思うけれど、ともかく関税と言う大きな障壁が取り払われた事は、日本のメーカーに取ってもヨーロッパのバイク乗りの何割かの皆様に取っても朗報だろうと思う。
ヨーロッパメーカーのバイクにしか乗らない頑なな人には、嬉しい話なのか嬉しくない話なのか関係ない話なのかは解らないけれども。
日本に住む日本のバイクに乗ってる我々はどうなんだろうね。
まぁ別に値下げされる訳では無いだろうけど、別に損はしないので良かったねと思っておく。
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一方、EUが日本へ輸出する際はこんな感じ
品目 | スケジュール | ベースレート(2017年4月現在) |
石油 | 即時撤廃 | 2.7~7.9% |
皮革、履物 | 11年目撤廃、16年目撤廃 | 2.7~30% |
衣類 | 即時撤廃 | 4.4%~13.4% |
一番大きなモノはやはり皮革製品。
最大で30%もの高い関税が掛かってたモノが、撤廃の実行まで11年もしくは16年もの長い年月が掛かってしまうとは言えど、将来的に撤廃が決定されたのは大きい。
そもそも皮革になんでそんなに関税が高いのか?ってのは、まぁまぁデリケートかつ結構スリリングな都市伝説に触れかねないので私は黙っておく。
興味の有る方は自分で調べてみよう。
糾弾されたら困ってしまうので私は黙っておくわ。
ともかく革製品の関税が撤廃されるってのは、ヨーロッパ製の革ジャンが欲しい人に取っては朗報以外の何物でも無いと思う。
10万円のジャケット買ったら3万円も取られる税金が撤廃されるんだから、そりゃ有りがたい話だね。
11年後や16年後、革ジャンや革のライディングブーツなんて必要なのかどうかは....まぁそれは考えないでおく。
前述したように自動車・バイク・それら関連製品に関しては、ヨーロッパ製品は日本では基本的に関税は掛からない。
基本的にね。
だからアクラポヴィッチのサイレンサーでも、ダイネーゼのブレストガードも基本的には関税は掛からない。
のだが、実際の所はその辺は時と場合によるのが実際の所だったりする。
どう見てもバイク用品って場合は別として、革のレーシングブーツなんかの微妙な製品の場合がちょっとややこしい。
発送者がMortorcycle Accessoriesとして発送して、税関でもどう見てもバイク乗る時のブーツだよねと判断してくれたら関税は掛からない筈。
だが、単にLeather Bootsとして発送されたら、最大30%の関税が請求される可能性も有る。
例えバレンティーノ・ロッシモデルの黄色と青のド派手な毒カエルみたいなブーツで有っても、革のブーツだから黙って30パー払えやと言われる可能性も有りえる。
輸入した際に、不服申し立てが有ったら税関まで連絡しろや、との手紙が同梱されてるので、不服が有った際は受け取り拒否して税関に不服申し立てすれば良いのだけど、非常にパワーが必要な作業なので私も出来れば遠慮申し上げたい気分で一杯だ。
別に税務署の人も税関の人も怖く無いんだけど、なんか緊張するから出来れば遠慮したい。
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そんなこんなも革製品の関税が撤廃されたら、基本的には悩む必要も無くなるかと思う。
個人輸入レベルなら、の話だけど。
それまで楽しみに待とう。
首を長く長くして待っておこう。
https://www.motardinn.com/motorcycle-equipment/dainese-avro-d2-tex-jacket/136293655/p
でも、このようなナイロン製ジャケットは2019年2月1日現在で撤廃されてる筈なので、あれこれ考える事も無く今すぐ買えると思う。
通関手数料や輸入消費税は必要だけど、それでも日本で買うよりはちょっとだけお得に成る、場合も多い。
必ずしもそうとも言い切れないんだけどね。
と言う訳で、諸般の事情により革製品の関税撤廃はまだまだスマンかったな状況なのだが、ナイロンやコットンのモーターサイクル用ウエア、或いはサイクルジャージ等の関税は撤廃されてる筈なので、何かとお得な事も多い海外通販を是非ともに。
必ずしも安い、とは言い切れないので、その辺は電卓弾いてじっくり考えよう。