Moto2&Moto3 ハンドルバーグリップの規制
先日発表されたMotoGPでの新たなレギュレーション。
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何だかんだと色々書かれてるけれど、その中で気に成ったのがコレ。
技術規則(即時施行)
『Moto2™』&『Moto3™』のハンドルバーグリップ
最近、軽量級の複数のチームが拡張するハンドルバーグリップを搭載していることが分かり、ストレートにおいて、空力効果を改善することを目的に、ライダーが手をフロントフォークに向かってスライドさせるが、このライディングポジションでは、ライダーがバイクをコントロールし難いため、このプラクティスは非常に危険であると考えられる。
従い、即時効果により、『Moto2™』及び『Moto3™』において、ハンドルバーグリップの最大許容全長を『130㎜』に設定。
ハンドルバーグリップは、ハンドルバーエンドプラグ及び、またはブレーキレバープロテクションのフィッティングを除いて、ハンドルバーの端に取り付ける必要がある。
新たに規制対象となるのはextended handlebar gripsと呼ばれるもの。
これは、より長いハンドルグリップの事。
通常のグリップに比べてより内側を握れるので、ストレートでは空気抵抗を減らす効果が有る、のだとか。
その昔、まだレーシングマシンにカウルが無く、お椀を被って文字通り命がけで走ってた頃は、ストレートでより空気抵抗を減らすため、フロントフォークを握ってたライダーも居たらしい。
それとまぁ話は一緒。
モノの考え方は本質的には変わってないって事だね。
具体的にはこういうグリップ。
派手なカラーなのでとても分かりやすい。
す...すごく、長いです。
元はコレ。
スイッチをクラッチレバーのマウントの内側に付けて、その空いたスペースまでグリップを伸ばしてやる、って事だ。
何かとガチャガチャ付いてるMotoGPマシンでは難しいけれど、殺風景なハンドル周りのMoto3なら簡単だ。
より内側を握れるので、空気抵抗が小さくなる、かもねって。
やってる事は単純だけど、色々と考えるもんだと思う。
危ないから禁止されたのだが、今後もこのようなコロンブスの卵的発明は出てくるだろうと思う。
技術と規制のせめぎあいは、これからも続くのだ。