それは、無い

この猛烈に暑い中、バイクで丹波篠山まで出かける事に成った。
我が家からなら高速使えば1時間ちょい、下道なら2時間程の距離。
蕎麦を食べに行くって考えたら、遠いような、そうでも無いような距離。

 

現在、我が家に有るのは、セロー225とハヤブサ(2代目)
随分前に友人より購入したハヤブサが有って、それからあれこれと変遷したのだが、少々の縁が有って今はまたハヤブサが我が家のフラッグシップと成っている。
未だに2代目。
新型には残念ながら縁は無い。
それは、無い。
とても残念なお知らせ。

この先、スズキはどんな選択を取るのかは分からないけれど、恐らくは現行ハヤブサが最後のレシプロエンジンを積んだメガツアラーと成ると思う。
電撃的にZZRがモデルチェンジしたり、或いはホンダが何か血迷ってスーパーブラックバードを復活させない限り、多分ハヤブサが最後の超絶凄いバイクに成ろうかと。
今どきの言い方ではICEって奴。
要するに、内燃機関積んだメガツアラーはこれが最後に成るかと。
水素エンジンなんてのが実現化するかどうかは知らない。

 

残念ながら私自身は現行ハヤブサに乗った事は無いのだけど、バイクレンタルで乗った人が言うにはかなり好評みたい。
見た目も、名前も、そして乗った感じも、その全てがハヤブサ、なのだとか。
そりゃハヤブサなんだからそりゃそうだろうって話なんだけど、R1が5バルブから4バルブ→クロスプレーンクランクに成ってもやっぱりR1なのと同じく、ハヤブサはやっぱりハヤブサ。
ZZRでも無ければ、FJRでも、ましてやBMWでも無い。
やっぱりハヤブサはハヤブサ。
ZZRは1100と1400ではまるっきり違うバイクだけど、ハヤブサはやっぱりハヤブサだ。
初代から、最新型まで全部ハヤブサ。
まぁ、2代目しか乗った事無いんだけど。

前にも同じような事を書いたけれど、やっぱり今の時代に乗れるバイクに乗るのが正しい選択だろうと思う。
それがハヤブサだろうと、CBR1000RR-Rだろうと、そしてH2だろうと。
今後が確約されていないバイク界。
乗れるうちに乗っとくのが、買えるうちに買っとくのが良いと思う。

ただ、この暑い時期にハヤブサはなぁ....ってのが正直な所。
バックボーンフレームを持ち、熱の処理が秀逸なZZR1400は真夏でもかなり快適な部類のバイクなのだけど、ハヤブサはやっぱり熱い。
エンジンもフレームも、スペック相応にとっても熱い。

だからやっぱ出かけるならセローかなぁ、って思うのだけど、今回は2時間ほど走るので本来ならハヤブサを選択したい所では有る。
それにセローはセローで、結局はこれまた熱い。
フルカウルのリッターバイクに比べたら遥かに熱さはマシなバイクだけど、それでもやっぱり熱いものは熱い。
スーパーカブでも熱いんだから、じっと座ってるだけでも熱いんだから、セローでもそりゃ熱い。
電動バイクに否定的な人はきっと多いだろうと思うけれど、電動化したらきっと夏は快適なんだろうな、とは思う。
電動モーターの熱なんてたかが知れてるものね。
ハヤブサに比べりゃ。

 

 

夏に蕎麦、って選択はどうなんだろう。

蕎麦が一番おいしいのは新蕎麦の時だと言われる。
関西で有名な蕎麦所で有る出石では、11月の中旬が新蕎麦の季節で、この頃に何だかんだとイベントが行われる。

ちなみに私はいまいち新蕎麦の味は良く分からないんだけど、みんな美味しいと言ってるのできっと美味しいんだろうと思う。
私は、正直良く分からないんだけど。
スマンかったね。

秋が旬と言える蕎麦は、夏はやっぱり季節外れなんだろう。
確かにそう言えるのだけど、夏場はやっぱり冷たいお蕎麦が美味しい。
そうめんも良いけれど、やっぱ蕎麦が美味しい。
新蕎麦だろうと、そうで無かろうと。

 

ある日、何人か集まって友人宅で蕎麦を食べていた。
ある日、とは書いたけれど、私が関東に住んでた頃の事なので、すっごい昔の話なんだけど。
昨日今日の話じゃ無いレベル。

蕎麦屋の蕎麦と家で食べる蕎麦の違い。
まぁまぁ何から何までそりゃ全く違う、って言えば違うのだけど、蕎麦以外の部分にも違いが多く見られる。
つまり、器だったり、薬味だったり、な具合に。
手打ちそばと市販の乾燥蕎麦ではそりゃ根本的に違うんだけども、ある意味付属品とも言える部分にも大きな違いが有る事が多い。
これは蕎麦だけに限らず、パスタだろうと刺身だろうと焼肉だろうと同じだろう。
店は店、家は家ってこった。
家で充実した薬味を用意するのは難しい。
それもお湯沸かすのが精々な小さな台所しか無い、冷蔵庫にはビールしか入ってないような一人暮らしの人間のアパートで充実した薬味を求めるは無理な話だ。

でも、そばつゆだけ、ってのも愛想無いよね。
せめてネギくらいは用意すべきだったかもと、思いつつも、まぁそれは言うまいて。
ワサビすら無い一人暮らしの彼女の家に、ネギが有ると思う方が間違ってる。

ざる蕎麦にうずら卵。
これは、関西では凄く普通の取り合わせだけど、関東では変な食べ方なのだとか。
京都出身の私も、大阪出身の友人も、ざるそばと言えばうずら卵だろう、って認識なのだが、関東ではかなり特異な食べ方らしい。
ちなみに前述した出石では、普通の鶏卵が丸ごと一個ついてくる。
卵がでか過ぎないかい?と思うんだけど、それはそれで悪くはない。
卵がでか過ぎないかい?と思うんだけど。

ワサビもネギも無い家でも、卵くらいは有りそうだけど、残念ながら卵も無かった。
仮に有っても、何時買ったか解らない卵を生食するのは遠慮しておくけれど。

その時、一緒に蕎麦を食べてた友人の一人が言った。
『ああ、実家ならベランダに鳩が卵産んでたんだけどね』
と。

......
いやいや、いやいやいやいや。
いやいやいやいや。

余り深入りするのは危険な雰囲気なので特に追及はしなかったのだが、彼女は何を残念そうに語ってたのだろうかと思った。
そして、決して彼女の実家で蕎麦を食べるのは止めておこうと、心に誓った。
無いわぁ。
それは流石に無いわぁ。

 

 

この猛烈に暑い中、バイクで丹波篠山まで出かける事に成った。
我が家からなら、高速使えば1時間ちょい、下道なら2時間程の距離。
蕎麦を食べに行くって考えたら、遠いような、そうでも無いような距離。

待ち合わせのコンビニでコーヒー飲みながら待ってると、ほぼほぼ時間通りに同行者がやって来た。
と言ってもいつもの顔ぶれ。
GPZ900Rのおじさんと、この前買ったばかりのニンジャH2のおじさん。
の筈が、そこに現れたのはまさかのPCX。

H2は熱すぎるからPCXで来たのだとか。
いやいやいやいや。
それは無いわぁ。
私も暑いからセローで来たけど、流石に通勤バイクは無いわ。

と、思いながらも、きっと同行したみんなが思った事だろう。
PCXって涼しいんだろうなぁって。
サウナに入り過ぎた人みたいな顔してハヤブサに乗ってる旦那さんは特にそんな事を思った事だろう。
だからと、ハヤブサを売り払ってPCXを買うって選択は....
それは流石に無いと信じたい。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy