19/32と5/8はどっちが大きいか

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別にそんなにキッチリした性格では無いんだけど、それでもソケットはちゃんとサイズ順にホルダーに挿している。
現在、主に使ってるのは3/8と1/2のスタンダードソケットとディープソケット。
一時期は1/4を良く使っていたが、最近はまた3/8に回帰してる。

そんな使用頻度の高い3/8のスタンダードは10mmと12mmと14mmと17mmを2つづつ、1/2のスタンダードソケットは14mmと17mmを2つづつ。
後は全て1つづつ揃えている。
スタンダードは全てハゼットに切り替わったが、ディープは途中で挫折した。
だってさ、ハゼットのディープソケットって一個が4000円くらいするんだよ。
全部揃えるのは大変ですわ。

ともかくそのソケットをプラスチックホルダータイプのレールに挿して整理してるのだけど、左から順に小さいソケットを並べるのがやっぱり常。
中には挿してりゃイイんだろと言わんばかりにハチャメチャに挿してる人も居るんだけど、そんな適当な人とは私とはちょっと合わないなと何時も思ってる。
この人と添い遂げるのはちょっと難しいよねと。
スタンダード、ディープ、ビットのそれぞれを別々にキチっと整理したい。
やっぱり、ドラゴンボールの単行本もソケットも、左から順に並べたいもんだよ。
桃白白の次に魔人ブーが並ぶような雑な本棚の所有者と一緒に暮らすのは、やっぱりストレスを覚えそうだから。
桃白白と魔人ブーの間にジンの兄貴が挟まってる本棚よりはまだ幾らかマシとは言えどもさ。
その本棚はヤンチャが過ぎるわ。

ともかく、一番小さな8mmから順に大きく揃えてるのだけど、これがミリサイズなら間違う事はまず無い。
21mmと22mmと24mmはパっと見ても判断がつかない事も多いが、横に刻まれた刻印を見たら一目瞭然。
21と22のどっちが大きいか、なんてのは幼稚園を主席で卒園した私には容易い話だ。
だが、これが分数で表記してたら中々に困難と成る。
あれ?1.3/16と1.1/4はどっちが大きいんだ?って。

 

フラクショナル=Fractional
日本語では分数。
分数表記なんてそう目にかかる事は無いと思うんだけど、海外、ってかアメリカに関われば避けて通れないのがこのフラクショナル=分数表記って奴。
お金から液体から距離から身長に体重に排気量にと、どこにでも分数が出てくる。
分数なんてわからないよトニーと言っても聞いちゃくれないので覚えるしか無い。

基本は1/8。
ただ機械や工具の場合、1/8インチは3.175mmなので、さすがにそれを最小値とするには雑にも程が有る。
従って、工具の場合はその半分の半分の32が分母=Denominatorの基準の値と成る。

そもそも、なんで1/8や1/16やねんってのは、話は結構簡単。

半分が1/2で、その半分が1/4で、その半分が1/8で、さらにその半分が1/16だから。
数字を並べてみたら解りにくいけれど、話としてはとても簡単だ。
慣れ親しんでる10進数は10の半分の半分は2.5と成ってしまうので、こっちの方が意外と解りやすい。

ただ、樽の酒やコーヒー豆を分けるなら便利なんだけど、工業用部品のサイズ表記にはやっぱ向いてない。
でもシャープが記念すべき電卓第一号と成るCS-10Aを発表する前に、アメリカはF4ファントムを完成させたのだから、その気に成れば分数育ちでも出来るんだろうね。
私は遠慮したいけど。

ちなみにインチは基本的に分数表記だけど、工業用の図面では通常は十進法でのDecimal Fraction、要するに少数表記される。
3/8インチは.375(.375”)と表記されるって事だ。
アメリカと仕事した事はあまり無いのだけれど、少なくとも工業製品の数値において分数は見た事は無い。
分数は見た事無いって言うか、そもそも私の人生において、関わった経験の有るアメリカ人は普通にメトリックを使ってたので、図面でインチは見た事無いんだけどね。
建築は知らない。
アメリカで家建てた事無いから知らんわ。

 

3/8、7/16、1/2、9/16、19/32、5/8、21/32、11/16、3/4、25/32、13/16、7/8、15/16….
上に上げた1/2Dr.ソケットのラインナップ。
この数字の羅列は慣れないと瞬時に見分けるのは難しいかも知れない。
だがこれを分母を揃えるとこうなる
12/32、14/32、16/32、18/32、19/32、20/32、21/32、22/32、24/32、26/32、28/32、30/32….

こんな具合に、分母を32に揃えたら一目瞭然。
分母を揃えて計算するか、或いはこれを丸ごと覚えるか。
それはあなた次第だ。

 

ちなみに、現在の自動車とバイクでインチ工具を使うのはハーレーくらいなものだとか。
BMWが作ってるミニはもちろん、トライアンフもインディアンでさえもミリ工具を使う。
アメ車でも昨今はインチ工具を使う機会は無いそうで。

ハーレーに関してはインチサイズのボルトも一つの文化なので、これからもまだ暫くは貫くんだろうと思う。
と言う訳で、ハーレー乗りの方は分数を覚えておこう。
それも一つの文化で有りアンデンティティなのだから。
ただ、V RODやライブワイヤーはミリを使ってるように、そのうちインチボルトって何よって時代に成るんだろうけどね。
何時の事かはともかくとして。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy