俺達のエアロ開発はまだこれからだ!

レプソルカラーに綺麗にペイントしていたらあんまり思わないのだが、スッピンに成ると中々にエグいデザインしてるのが良く解る。
この形に成った理由は存在するのだろうけど、ただ一つ思う事は、コレって壊したらすっごい高いんだろうな、って事。
破壊神様が居たチームは大変だ。

 

ヘレスのテストではカレックス製フレームの話題が大きなホンダ。
だが勿論、エアロ開発にも力を入れている。
そのホンダのエアロ開発における新たなる試みはツッパリテール。
今回のヘレスのテストではLCRの2台を含む3台のマシンにツッパリテールが装着された。
今はまだTAKAみちのくの前髪程度のツッパリ具合だが、もし何かしらの効果が有るならば、これからどんどんとツッパリテールは高く長く立派なツッパリ番長に成長していくかも知れない。
その時は夜露死苦。

 

KTM(GASGAS)のテストマシンは、底面の整流を考えているのが良く解る。
アンダーカウルの下部を通った空気が、自称リアタイヤを冷やす為のスプーンに効果的に当たる様に考えられている構造。

これはヘレスにワイルドカードで出場したペドロさんのカウル(写真左側)で、現在のKTM&GASGASのレギュラーライダー仕様(写真右側)とは異なる。
どちらがより良いのかは、まだまだこれから。

 

アプリリアのマシンに付けられたピトー管。
テストだけでは無く、何時でも付いてる部品だ。

主には航空機の速度測定に用いる部品だが、バイクや自動車(F1)の場合は、気流の速度を計測する為に使う。
地面を走る乗り物の速度はタイヤから得られるのでこんなものを使う必要は無いのだが、対気速度を測れば風速が解るのでエアロの開発に役立つ、とされている。
同じ速度でも、風向きや風速によってエアロの効果は変わってくるからね。

今の所、MotoGPでピトー菅による対気速度を測定してるのが明白なのはアプリリアだけだが、これはF1では随分と前から普通に行われていることで、テストではこんな事になっている。

この金網にピトー菅が一杯付いていて、これによりマシン周囲の気流を計測している。
いくらテストと言ってもMotoGPでこれをやるのはちょっと難しいけれども、要するにMotoGP界のエアロ開発はまだまだこれから、って事。

 

MotoGPでのエアロ開発に一日の長の有るドゥカティ。
元フェラーリF1チームディレクターのマッシモ・リボラ加入後にエアロ面でも飛躍的に能力を上げたアプリリア。
そしてF1のレッドブルと手を結んだKTM。
それに対して、現在のF1のエアロダイナミクスとはあんまり関係ないホンダと、昔はF1のエンジンを作ってたけど今やF1には何も関係ないヤマハ。
エアロ開発の面では、劣勢なのは否めないか。

特にヤマハはアプリリア大躍進の立役者の一人でも有る元F1エンジニアのルカ・マルモリーニの効果が、もし新型エンジンに表れるとしても最短で2024年以降なので、エアロ開発の話はまだまだこれからって事だろう。
クアルタラロも言ってるように、エンジンパワーが上げれてこそのエアロなのだから、ぶっちゃけそれどころじゃ無いのが非情な現実って奴だ。

俺達のエアロ開発はまだこれからだ!

山葉先生の次回先にご期待ください。
鈴木先生のような無情の打ち切りに成らない事を切に願いたい。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy