何も聞けなくて....北京

ちょっと気になるけれど、でもちょっと聞きにくい事って色々と有るかと思う。

知り合いの息子ちゃんに、健太って男の子が居る。
別に何ら特筆する事も無い普通の名前。
サッカー選手や野球選手、政治家にも居る普通の名前。
活発で快活なイメージの、何処に出しても恥ずかしくない立派な名前なのだが、ただ一つの疑念はお父さんの事。

その人、つまり健太のお父さんと顔を合わせたのは10回にも満たない程度。
お互いに下のお名前も携帯電話番号知らない薄い間柄で、三宮の駅で出会っても気づかない程度の顔もわりとうろ覚えな感じなのだけども、ただ一つ印象出深いのは、その人と顔を合わせたのは10回にも満たない程度なのに、ケンタッキーフライドチキンの大きなバーレルを抱えてたシーンを数度見かけたって事。
毎回、って程でも無いにせよ、何度か見かけたあのバケツを抱えてるシーンはとても鮮明に私の脳に刻まれている。
確率は3割くらいと、野球選手なら一流とも言えるアベレージを誇る。

多分、フライドチキンがすっごい好きなんだろうな、って思う。
そうじゃないと、中々バケツに手は出ないものね。

それ以来、私には一つの疑念が生まれたのだ。
健太って.....もしかしたら....

そんな事、聞けやしないけどさ。

 

 

私がモトクロスを始めたキッカケは、兄の友人がモトクロスチームを作ってたから、ってのが最大のキッカケ。
だからとなんで義務教育真っ最中の女子中学生がわざわざモトクロスなんて始めたのか、ってのは今から考えても合理的な答えは出てこないのだけど、ともかく何らかのスイッチがピコっと入ったんだろうと思う。
それが良かったのか悪かったのかは別として。

結果的にはきっと良かったんだろうとは思うけれども、ちょっと調子乗ったが為に何週間も病室の天井を見つめる日々を過ごすハメと成った身としては、あんまり他人には勧めたくは無いのは正直な所。
少なくとも友人の子供がモトクロスやりたいと言い出しても、イザって時に責任は取れないのでちょっと困ってしまうかもね。
もっとも、モトクロスやってみたいと言い出すチビッコは滅多に居ないのは、それはそれで良いのだか悪いのだか、って話だけど。

 

デッデッデッデッデッデッッッッ
ぴゅるぴゅるぴゅるーー
デッデッデッデッデッデッッッッ
ぴゅるぴゅるぴゅるーー

突然どうしたのかと思ったかも知れないけれど、毒きのこでも食って錯乱したのかと思ったかも知れないけれど、実はこう見えても意外と気は確かだから安心して欲しい。
これは改造トラックの排気音。

上記したモトクロスチームは、母体が建設重機関連の会社で、練習場と言うか集まってた場所はその重機の駐機場、或いはその跡地だった為、大型トラックやトレーラーには割と馴染みは深かった。
だからと10t車を乗り回す事なんて無かったのだけど、何度か4tでモトクロッサーを運んでもらった事は有る。
軽トラか4ナンバーのバンが主力トランポだった普通のモトクロスライダーからしたら、あの積載量にはとても驚いたもんだよ。

大昔のデリカだったかマツダのボンゴだったかな。
それがチームの主力トランポだったのだけど、あのクラスのバンは1台ならまだしも2台積むとかなりキツかった。
一人で使う分にはそれで全く困る事は無いのだけど、5台くらい運ぶ機会が有った時にはとても困ったのだ。
どう考えてもデリカやハイエースじゃ無理だよと。
そんな時に、たまたま有った4tを借りる事が出来たのだけど、あの積載量にはちょっと感動した物だよ。
バイク買取屋くらいに簡単に積めるのだから、バン積みに四苦八苦してたのは何だったんだろうかと感動した。
だからと4t買うのはちょっと根性居るけどね。

 

建設重機の駐機場だった為、出入りするのはユンボやらを積むトレーラーがメインだった。
建設用の資材やらその他細々した物も倉庫に置いてたので、それらを引き取りや納入に来るユニック
(クレーン)付いた4tや10tもたまには見かけたけれども、基本的にはトレーラー。
ゴツいトレーラーにユンボを乗せて現場へ運んでいく、ってのがメインと成る
と言っても、当時は諸般の事情により緩やかに会社を畳んでいく最中だったので、そのシーンを見かける事はそう多くも無かったのだけど。
ちなみに今は影も形も無い。

そんなトレーラー以外は、たまにユニックを付けたトラックが建設用資材を取りに来たり、ゴールドバーグみたいなゴツい人が重そうな荷物をトラックに手で積み込んだり、或いは普通のトラックに乗った普通の人が普通にフォークリフトで荷物を積んだり下したりしてるのだが、極まれにやってくるのが↓

デッデッデッデッデッデッッッッ
ぴゅるぴゅるぴゅるーー
デッデッデッデッデッデッッッッ
ぴゅるぴゅるぴゅるーー

って鳴らしながらやって来るトラック。
ゴテゴテとデコレーションされて、エアブラシで絵が描かれて、スカウターが無くても接近が解るくらいの轟音を鳴らしてやってくるトラック。
中学生から大学生のガキどもがモトクロッサーをいかに静かにするかと、ヌメヌメした2ストのサイレンサーメンテナンスに躍起になる中、クソ迷惑な轟音トラックが時折やって来る。
大体は、泉州出身の社長がブチ切れて二度と来なくは成るのだけど、今よりも規制や取り締まりや世間の風潮が緩かったからなのか、決して多くは無いもののそれでも少なくも無い一定数は居たのだ。
そんなトラックが。
今や大体はどこの事業所もそんなクソトラは出入り禁止と成るので、国道43号線でも滅多に見かける事は無くなったけれどね。

 

実は私、アレって壊れてるのかと思ってた。
運転手の頭の中身の話では無くて、マフラーから鳴ってるぴゅるぴゅるぴゅるーーって音。
正しくは、変なマフラーを組んだから、ぴゅるぴゅる鳴ってしまうように成ってしまったのでは無いかと、私は本気で思ってたのだ。
必要以上に自己顕示したい人ってのは、戦国武将から江戸時代初期に現れた傾奇者を始め、今も昔も沢山居たので何ら珍しい話でも無い。
だからデッデッデッデッデッデッッッッ!!!って工事現場みたいな排気音を轟かせるのはまだなんとなくは解るのだが、ぴゅるぴゅるは無いだろう、ぴゅるぴゅるは、とは思っていた。

アレって直さないのかな?
運悪く居合わせた社長に泉州弁でブチ切れられている上半身がモンガラカワハギみたいなパンチパーマのおじさんを遠目で見ながら、ユンボオペレーターのおじさんに尋ねてみたら、そのおじさんは教えてくれた。
あれは実はわざとぴゅるぴゅる鳴るように改造してんだよ、わざと。
と。
マ.....マジかよ、おじさん!

 

人の数だけ価値観は有り、人の数だけ進む道は有る。
左手の甲にボールペンでロトの紋章を描いたり、鼻に牛みたいな輪っかをハメてみたり、チェーンソウと戦った後のようなズタボロのジーンズを履いてみたり、或いはジージャンの袖を切ってみたり。
人の数だけ価値観は有り、人の数だけ進む道は有る。
それが世間に受け入れられようと、そうでは無かろうとも。

上半身がトロピカルフィッシュみたいな柄したパンチパーマと関わるような趣味は持ち合わせないので詳細については解らないのだけど、トロピカルパンチさんにとってはきっとあれって格好イイんだろうな、となんとなく思った。
オレのマシンのぴゅるぴゅる音サイコーだゼと。
尋ねた訳では無いので定かでは無いんだけど。

 

ちょっと気になるけれど、でもちょっと聞きにくい事って色々と有るかと思う。
きっと私の近所に住んでる人もそう感じてると思う。
普段から懇意にしてる人ならともかく、会釈する程度の人ならば、きっと思ってる事だろう。
私の右手がギブスで固められてる惨状を見て、一体どうしたのかと。
でも、近所に住んでるだけであんまり知らない人のギブス事情なんて聞けないよねって。
何で右手が北京したのかなんて、中々簡単には聞けやしないさ。

と言う訳で、毎度お馴染みの長い長い文章を左手一本で書くのはとても大変なので、骨折が治ってリハビリが済むまでの暫くはボチボチとしか更新出来ない為、当面はボチボチとお相手頂ければ幸いでございます。

あ、そうそう。
これからの時期、ギブスはとっても辛くて痒くて臭いので、くれぐれも北京には気を付けてくれよ。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy