2027年のMotoGPは何かが違う

2027年。
まだもうちょい先の事だけども、その2027年シーズンからMotoGPが少なからず変わろうとしている。

主なレギュレーションの変更計画は4つ

1.エンジンの排気量が縮小される
2.100%再生可能燃料使用となる
3.リアライドハイトデバイス、もしくは前後ライドハイトデバイスの禁止
4.エアロの制限

 

1.排気量
ほぼほぼ確定とされてるのが排気量が850ccに成るって事。
1000cc→800cc→1000ccと変遷してきた排気量だが、ここに来てまたしても縮小化が検討されている。
理由は安全性。
このままなら本当に400km/hに達しかねないので、ここらで排気量を絞ってパワーダウンさせよう、ってのが狙い。
レブリミット制限案ってのも有ったみたいだけども、どうやら排気量を小さくさせる案を各メーカーが飲んだ模様。

なお、Moto2は現在3気筒750ccなので、排気量だけで見る差は100ccと成る。
中身は随分違うのだけど。

 

2.燃料
都市廃棄物や非食品バイオマス由来の合成燃料を100%使用する。
昨年までは通常のガソリンに10%のバイオエタノールが添加されたE10が使われ、今年の2024年からは40%添加された燃料が使われる。

Moto2でもトライアンフが100%バイオ燃料のエンジンを開発してるので、今後は各クラスともにこの流れに成りそう。
各種ハイブリッド、電動、水素エンジンは、現在の所は検討すらされていない。

 

3.ライドハイトデバイス
機械的に車高を調整するシステム。
スタート時にウイリーを防いだり、車高を下げて空気抵抗を減らしストレートでの最高速を上げるのが目的。
操作はワイヤー等を介した機械式で、作動させるのはライダーが任意に操作する。
センサーとアクチュエーターを使えばもっとスマートに制御できるのだが、残念ながらレギュレーション違反となる。

良く言われてるのがライダーの負担増。
コーナー出口でライドハイトデバイスを操作する必要が有るので危ないだろって事。
また、時折システムの解除が出来なかったり誤作動する場合も有るのも問題点の一つ。

規制されるのは走行中に操作するリアライドハイトデバイス。
或いはそもそもはホールショットデバイスとして開発された前後ライドハイトデバイスも合わせて禁止されるかはまだこれから。

 

4.エアロの規制
大型化が進むエアロは、ライダーがバイクを操作するのに負担増と成る。
また、後続車への乱気流の問題も取りだたされているので、後続車に影響を与えない、または前走車からの影響を受けにくい形へと規制される公算。
ただ、排気量が小さくなるとパワーや最高速も落ちるので、必然的にエアロも小さく成っていくとは思う。

 

結局のところは、実際にどうなるのかはまだこれからだけども

こんなバイクは見られなくなると思う。
多分。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy