二輪噺

奥様ライダーズ小話ブログ

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爆熱相対論

   

ZX11の人とはまた別の、こちらはヨーロッパ仕様のZZR1100に乗っていた人が居る。
ちなみに、北米仕様のZX-11に乗る人のように、特に呼び名にこだわりは無い。

知らない間に北海道なんて良い所に行ってたらしく、わざわざお土産持ってきてくれたのだ。
ZX-14Rに乗って。

0825zx14r

おお、14Rか。
それはまたなんとも凄い怪物に乗り換えたもんだ。

1400ccのエンジンで200PSを叩きだす怪物。
ピークパワー的にはR1に20ps程の差、だがボディサイズと特に顔面のデザインから来る怪物感はやはり遥かに上だ。

0825zx14r1

調子乗って高速道路の右側車線走ってる時、この顔がミラーに映ったら正直スマンかったな気持ちに成るだろう。
そんな怪物。

だが、見た目とその存在感はモンスターだが、本人曰くこれが非常にフレンドリーなバイクなのだと。
顔は怖いけど心は優しい、みたいな。

ZZR1100の前は、スーパーブラックバードにも乗っていた、この手の怪物が好きなこの人が言うに、14Rは世間でも良く言われてるようにかなりフレンドリーなバイクなのだとか。
そのアクの強いルックスからは想像出来ない程に。

カワサキって意外とそう言う所が有るかも知れない。
ZX-9Rも当時からしたらスーパースポーツの先駆的っぽい見た目はしてたけど、中身はツーリングバイクだったし。
ゼファー1100も、存在感の有るゴツい空冷エンジンを持ちながらも意外とコンパクトだったし。
前に旦那さんがコンビニ行くついでに衝動買いしてきたZX-10Rも、以前のR1やCBR1000RRに比べたら非常に乗り易いバイクだったし。
正気の沙汰じゃ無い顔した現行Z1000も、乗ったら物凄い普通のバイクだって評判だし。
トレールとしてはやる気が溢れまくってる戦う4ストなKLXも、これまたとても乗り易い。

カワサキのバイクは、見た目はともかく中身はとても優しいのが多い。
FZ750に乗ってる時に、超重戦車Z1300に乗せて貰った事が有るけど、重量はともかく凄く滑らかに走るバイクでちょっと驚いたもんだ。
見た目は極悪なのにえらくジェントルなバイクなんだと。
でも同時に思ったもんだ。
やっぱバイクに6気筒は要らんよなって。
重いねん、もうすっごい重いねん。

物事の印象は相対的に量られる。
悪役商会の人がレジ並んでたらそれだけでとても良い人に思えるし、仏様のような顔した人がタバコをポイ捨てしてたらそれだけでロクな野郎じゃ無いゼって思われるのだ。

見た目は凶悪なのにマイルドな性格のバイクは、そのギャップにより、見た目も中身もマイルドなCB1000に比べてより強く印象着けられるだろう。
また、見た目は人畜無害な教習車みたいなルックスの癖に、中身は野獣が住んでるGSF1200なんて逆の例も有る。
でもそれがGSFの魅力なのだろうと思う。
もっさりした見た目と裏腹に、R1100直系の凶暴な油冷を積んだその二面性が。
後に見た目が洗練されると共に野獣の牙が抜かれたのは、一部のマニアからは残念な所、なのかも知れないね。

そして物事の評価は、○○に比べてxxと言う評価が成される場合が多い。
100m競争で有っても、定食屋の評価で有っても何だって似たような物だ。
概ね、他と比べて優れてる、または劣ってると判断され評価される。

つまり
見た目や印象は△△なのに実は**。
○○と比べるとxxは...。
と、二重に相対的判断が成され、それで物事は評価される場合が多い。

見た目は怪物なのに意外と乗り易くて扱い易く、スーパーブラックバードやZZR1100とは比較に成らない程に足が熱く無い。
そう評価されるZX-14Rはまさにその典型であろう。
相対的に判断したら、そんな素晴らしい評価が下される。
絶対的には、重くて扱い難くて使い勝手悪くて凄い熱いバイクだろうけど、スーパーブラックバードやZZR1100と比べたら随分と高い評価と成るのだ。
相対的に見たら、スーパーブラックバードやZZR1100なんかの爆熱バイクに比べたら随分と涼しいみたい。
相対的に見たら、排熱を上手く設計されたZX-14Rは随分と涼しいらしい。
絶対的に見たら、それはただの誤解なのだけど。

北のミサイル発射に対して理性的なコメントを発する南の高官を見たら
『あれ?南って実はまともな国なんじゃないか?』
って誤解するのと似たようなもんだ。
*注

『やっぱセローって便利、そしてやっぱ涼しいな』

近所のスーパーに行くからと貸してあげたセローに乗り帰って来たZX-14Rの彼はぼつりと呟いた。
比べるまでも無く軽くて小さくて、そしてとても涼しいセローに乗った彼はぽつりと呟いた。

まぁ、そりゃそうだ。
スーパー往復ステージでセローと14Rを比べるのがお門違いだ。
高速道路で比べるのも同様にお門違いだけど。
もっとも、そのセローとてスクーターに比べたら熱いし荷物積みにくいしで使い勝手悪い乗り物なのだけども。
相対的に見たら、上には上は居るもんだ。

*注
・実在する北と南には関係有りません。
・この部分の記述はフィクションです。
・どの道妄想に生きるフィクション国家なので気にするな。
・個人の感想です。



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