官能に支配された右手は快楽と同時に絶望をも呼び込む 前編

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まだ私が中学生だった頃の事。
まだピッチピチの女子中学生だった頃の事。

学校からの帰り。
この日、私が立ち寄ったのはクラスメイトのタカシ君の家。
タケシ君だったけか、まぁともかくクラスメイトの家。
どう言う関係かはさておき。

お手手繋いでタカシ君の家へ。
パパもママも居ない、タカシ君の家へ。
タケシ君だったかも知れないけど、まぁどっちでもイイや。
ともかくそんな、放課後の秘密のひと時。
何するのって?
さぁ?メガドライブでもするんじゃ無いかな。

 

玄関を入り、リビング、と言うよりも居間と言うのがふさわしいか、ともかくその居間を左手に見ながら廊下を進んだ先がタカシ君の部屋。
何度も来た事の有るタカシ君の部屋。
何時もの光景だ。

だが、この日は若干違ってたのは、居間に人影が見られた事だ。
何時もは誰も居ないタカシ家の居間に人が居たのだ。

それはタカシ君のお兄さん。
高校生のお兄さん。
初めて見た、タカシ君のお兄さん。
ヘッドフォンをして、何やらいかがわしいビデオ(VHS)を見ながら、尻丸出しで小刻みに微振動してるタカシ君のお兄さん。

 

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私達の気配に気付き、後を振り返ったタカシ君のお兄さんの絶望の表情は今も忘れられない。
尻と右手に掴んだジョイスティックを丸出しに、こんな絶望の顔を浮かべたタカシ君のお兄さんの顔は今も忘れる事は無い。

タカシ君だったかタケシ君だったかは覚えて無いのだけども。

 

そして、そのお兄さん微振動事件の後日、今度は当のタカシ君自身も私の家でこんな絶望の顔を浮かべた事は今も忘れられない事実だ。

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お、おとうさん!!

だって、お父さんったら平日の昼間に急に仕事から帰ってくるのだもの。
平日の夜でも帰って来ない人なのに、なんでこの日に限って昼間に帰って来るのさと。
しかも、呼んでも無いのに勝手に部屋に入ってくるんだもの。
驚いたわ。

え?何してたって?
ああ、ワンダースワンでもしてたんじゃ無いかな。

 

そんなタカシ君との絶望の記憶は、今も私の心にしっかりと刻み付けられてるのだ。
月日が流れた今もまだ、決して忘れられない記憶として。
タカシ君だったかタケシ君だったかは覚えて無いのだけども。

 

おっと、前置きだけで終わってしまったので、本編は後半へと続く

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy