機能を取りたい！のは山々なのだけど
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車もバイクも自転車も機能こそが最優先だ。
闇雲に、ただの見てくれのインパクトだけを狙ったロングスイングアームや、歩道の段差で座礁するような低い車高の車、ホワイトベースみたいなエアロパーツなんか認めない。
ただ機能こそが重要だ。
そこに美が、機能美が有るのだ。
なのはとてもごもっともな意見。
何処に出しても恥ずかしく無い、至極真っ当な意見だ。
私も思うし、みんなも思うし、お日様だって笑ってると思うのだけど、ただだからと言って人は機能ばかりに目を向けては居られない困った生き物でも有るのだ。
機能が有ればそれでイイじゃん！って程に単純では無いのだよ。
ロードバイクのバックミラーをあれこれ悩んでる人が居る。
最近、なんだか先頭を走る事の多くなったこの自転車のオーナー。
足腰のおぼつかないおじさんを日々引っ張る頼もしい男なのだが、彼のもっぱらの悩みはバックミラーを何処につけようか？って事。
集団で前を走るなら、ミラーはやっぱり有った方が便利だから。
以前はバーエンドに付けてたのだが、これがびっくりする位に見難い。
そして足に当たる等と、いまいち使い勝手が悪い。
元々それ程に目が良く無いこの人。
目の位置とミラーの位置が余りに離れると、何が写ってんだか解らないと言う、バックミラーに有るまじき使い勝手の悪さ。
意味無いよ。
全く意味無いよ。
と言う訳でハンドルのクリって曲がった辺りに付けてて、ひとまずはそれで見難さは大幅に改善したのだが、今度は下ハンが握れないと言う致命的問題が起こったのだ。
邪魔なの。
ミラーがとても邪魔でハンドル握れないの。
普段は滅多やたらと下ハンは握らないとは言っても、それでもドロップバーなので、下ハンドルを持たない訳には行かないのだ。
下ハンを握れないドロップハンドルなんてドロップハンドルじゃ無いわ。
特に六甲の下りは下ハン握らないと命に関わるので、ココが握れないハンドルなんてお話に成らないのだ。
仕方無いのであれやこれやと思案して、今の所はこのブレーキは掛けれるギリギリの場所。
ただこれでも見難い事に違いは無いので、まだまだ思案は必要な模様。
あれやこれや悩んでる。
機能の面で言えば、バックミラーはこのタイプに勝る物は無いと思う。
良くおじいさんがママチャリに付けたりするバックミラー。
きっとこれが一番見易いんじゃ無いか、と思う。
ロードバイク用の小さなミラーなんか話に成らない見易さ。
やっぱバックミラーは機能よ、機能こそが最優先よ。
機能をストイックに追い求めたら、やっぱコレに行き着かざるを得ないだろう。
ただ見た目がなぁ。
いかんせん、この絶望的な見た目がなぁ。
このミラーがCB1300やゼファーやVMaxにこのミラーが付いてても別にどうとも思わないのだけど、カーボンロードバイクに付いてたらとても奇妙に写る。
それは何故か？とは中々一言では言い難いのだけど、ともかく言える。
やっぱ妙だよと。
イイじゃんか。
機能こそが最優先されるのだから、見てくれなんて気にする必要なんて無いよ。
僕は全然気にならないなぁ。
との意見も有るかも知れないが
機能を最優先にするから、来年から全てのバイクはこのタイプのチェーンカバーが標準装備な！
と言われたら、ちょっと待ってくれよと誰しも思うだろう。
セローはおろか、R1-Mにもパニガーレにもこんなチェーンカバーが付いてしまったら。
音の問題にもチェーンやスプロケの耐久性にも、ホイールやらスイングアームの汚れ難さにも、そして勿論ライダーや歩行者の安全性にも。
チェーンメンテナンスのちょっとしたやり難さ以外を除けば、このチェーンカバーは最高のアイテムだろうと思う。
今みたいにチェーンとスプロケがむき出しの状態に比べると、圧倒的にこっちが正しい形だろうと思う。
そもそもこれが然るべき形だろう。
そもそも高速回転するチェーンとギアがむき出しなんてのがおかしいのだから。
ポリプロピレンのちょっとしたカバーとちょっとしたガードだけで済ましてる今がおかしいのだから。
そう、そもそもこれが本来チェーンとスプロケの有るべき形なのだから。
でも嫌だ。
なんか嫌だ。
なんかすっごい嫌だ。
だから機能は勿論大いに大事だけど、見た目もとても大事なのでチェーンについては今までどおりでイイかなって思う。
こんなチェーンカバーは、少なくとも実用車や農業用バイク以外ではちょっとご遠慮頂きたいなと。
カワサキの農業バイク＝ストックマンも、両サイドスタンドは付いてるけど、流石にこのチェーンカバーは付けなかったのだから。
ストックマンってまだ売ってんだね。
今知った。