抜かりない男の作るガレージはやっぱり抜かり無かった

友人の一人が家を建てた。
やる事成す事全てにおいて抜かりないと評判の人が抜かりなく家を建てた。
正確には、お父さんとの共同で建てたそうだけど、まぁ細かい事はともかく家を建てたのだ。
それはそれは、おめでとう。

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実際、完成したのはちょっと前の事なのだけども、私も色々と立て込んでた事も有り.....
鼻にチューブ突っ込んだりとか、手錠で拘束されたりとか、まぁ色々と。
で、新築のお祝いはまだだったわと、そう思い立ったので出かけたついでにお土産持ってちょっと行ってみた。

別に余所様の家を詳しく公開したり詳しく解説したりするつもりは無いので割愛しておくけれど、一階には大きな屋内ガレージが有ると言うバイク乗りには理想的とも言える家だったのだ。
しかも屋内からドア一枚で直接出入り出来、しかもリビングからは窓越しにガレージを見れると言う素晴らしい雰囲気。

さすがは昔からやる事成すこと抜かり無い男だと思ってた。
その設計は素晴らしいの一言に尽きる。

ってのも、前に住んでた家のご近所に、ガレージ紹介雑誌に載った事も有る、かなり気合入れたガレージをお持ちの家が有ったのだ。
ジャガーEタイプとかジャガーマーク2とか、普段乗り用にアストンマーチンだったかに乗ってた方の家。
勿論唸るほど金持ってる。と思う。

大きなお屋敷の大きなガレージ。
電動のオーバードアを開けてガレージへ。

そのガレージは、大きなリビングと自由に行き来出来る設計。
つまり、ガレージがリビングで、リビングがガレージ。
そんな空間。
車乗りからしたら、一日座ってコーヒー飲んでられる至福の空間。
一日中座って、クラシックジャガーを眺めながら、お腹たっぷたぷに成る程コーヒー飲んでられる極上の空間だ。

クラシックジャガーと統一感の有るガレージとリビングの内装と調度品。
上質の革製の椅子に座り、優しく微笑むオーナーのおじさん。
まさに車好きの、クラシックカーエンスージアストの理想の空間と言えるだろう。

ただ、すっごい臭いの。
もうね、排気ガスとかブローバイガスとかキャブからのガソリンとか、もうすっごい臭い。
雑誌に載った時の写真写りは物凄く上質だけど、もう物凄い臭い。
写真で匂いが伝わらないのが残念だ。
って位に臭い...らしい。
行った事ないから実は知らない。
知らないけど臭いだろうなぁって事は解る。

電動自動車とは言わずとも環境に配慮された最新の車ならまだマシかも知れない。
でもキャブ付いてる古いジャガーなんて置いてたら本当に臭い。
お陰で奥さんはブチ切れするのも気持ちは分かる。
娘も家出て行くのも良く分かる。
そりゃそうだ。
テレビ見てたら昔のジャガーが排気ガス盛大に吹きながら家にバックで入って来るんだから。
そら怒るわ。
おまけに冬寒いし夏暑いし虫入ってくるし埃入ってくるしそら怒る。
って言うかそもそも命に関わる問題だ。

そんな、写真写りを優先したうっかり設計では無く、匂いや排気ガスや埃や虫の侵入、或いは外の気候の変化や雨を持ち込んだ時の湿度までを考慮された設計がなされてるようで、さすがは昔からやる事成すこと一切抜かり無い男だと思ってた。
その選択は素晴らしいの一言に尽きる。
一片たりともうっかりポイントなんて無い。

あ、ちなみに我が家のリビングにも996置いてるけど、勿論室内でエンジン掛けないので臭くは無い。
ガソリンは完全に抜いてるし。
当初はタイヤが臭かったけど、もう大丈夫だ。
慣れただけな気がしないでも無いけど。

付けたよ、やっぱ要るよな、コレ。

そう語る先に有るのが給湯器からの配管。
そう、このガレージには、内部に設置された水道からお湯が出るのだ。
素晴らしいじゃ無いか。
その選択、流石は抜かりない男だ。

ガレージを作るに当たって、電気と水道の次に給湯が必要だと何度か書いた事は有る。
つまり、ガレージでお湯使えたら凄く便利なんだよって事を。

無ければ無いで、別に根本的に困る訳では無い。
電気は困る。
これは大いに困るだろう。
水道も欠かせない。
水道無ければ洗車も出来ないし手も洗えないのだから。

その後くらいに是非とも設置を検討したいのが給湯器。
単なる瞬間湯沸かし器でも、電気の給湯器でも構わない。
とにかくお湯が使えると、何やるにもちょっと便利なのだ。

お湯使えたら洗車する時も随分簡単に綺麗に成るし、シリンダーヘッドやキャブを水希釈のアルカリ洗剤に漬ける際も、冷水と温水では随分差が出る。
無きゃ無いで辛抱は出来る所なのだけども、有れば非常に便利。
それがお湯。
結局油汚れって、お湯で洗ったら本当に簡単に落ちるのだ。
便利なもんだよ。

この抜かりない男の抜かりないガレージには、給湯も排水も完璧。
まさに抜かりない事この上ない。

ガレージの入り口を小さく作りすぎて車もバイクも入らないとか
そんな荒井注みたいなウッカリポイントは一切無く、抜かりない男の抜かりないガレージには一切の抜かりは無いのだ。
もうね、特に書く事無いやってくらいに。

ちなみに乗るのはVFR800をメインにレストア済みのCB750F、そしてCRF450と言うこれまた抜かり無いラインナップ。
抜かりない男の、信頼と実績のホンダライナップ。
コブラとかアクシスとかRFなんか乗ってない。
抜かりない男は、乗るバイクさえも抜かりないのだ。
もうね、特に書く事無いやってくらいに。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy