二輪噺

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センニヒャクサンジューロクシーシーですよ

   

 

かれこれ十数年乗ったバイクを遂に手放す。
と、私の周囲でそんな話が持ち上がったのはまだ秋風が心地よい頃の事。

バイクの名前はVFR800。
RC46って呼んだ方が、なんかスペシャルっぽくて良いかも知れない。
ともかくそんなバイク。

L_vfr_200201

 

見ようによってはRC211Vっぽく見えなくも無い、そんな中々スタイリッシュなバイク。
VFRシリーズでは別格のRC30/45を除いてこれが一番格好イイと思う(個人の感想です)
実際、非常に良いバイクなんだよ、これは本当に。
良すぎてつまらない、と言う難解な難癖が着けられる程に。

メーカーも困ってしまうよね、そんなややこしい事言われたら。
良すぎてつまらん、なんて言われたら。
だからとオイル漏れたりハンドル取れたりするバイク作ってもまた怒られるし。

 

だがこのV4エンジン、1度ハマったら中々抜け出せない魔力を秘めてる、とも時に言われたりする。
実際、このRC46に乗ってた人もVFR1200Xのほぼ新車が手に入る事と成ったので手放す訳で。
結局次もV4。
多分ずっとV4。
パニガーレV4は無いと思うけれど。
主に経済的な理由で。

 

なんとなくのイメージでV4はあーだこーだ言われるだけで、RC46もRC79も実際に乗ったらかなり面白いバイクだとは思う。
V-TECは偉大な発明だ。

 

このRC46、十数万キロも走ったので、過去に1度エンジンを下ろしてリビルトに出したことが有る。
ピストン一式とバルブ周りを新品にしただけなんだけど。
それくらいなウチでやっても良かったのだけど、大人の付き合いでショップに外注する事に。

で、エンジン単体で持って来たら安くしてやるぜと、そんな話だったのでエンジンを下ろしてショップへ運び込み、そして数週間後に組みあがったと言うのでそれを引き取り、ガレージで積んだりしてたのだが、これがまぁ大変。
ピポットレスって、エンジンを下ろしたら自立しなく成ってしまうので、車体の保管が非常に邪魔臭かったりするんだ。

コアファイターを分離したガンタンク状態。
もはや身動きは出来ない。
少なくとも家の前の道端でエンジンを下ろすのは不可能だ。
もう本当に邪魔。

でもエンジンの積み下ろしに関しては下からジャッキアップする、もしくはフレームを上げ下げしたら簡単に積み下ろしが出来る構造。
実は積み下ろしに関しては意外なほどに簡単。
だからダブルクレードルのように足腰と腕に大きなダメージを負う事も無いのだけど、Vエンジンってどれもこれも補記類が非常にややこしかったりするがちょっとした難点だったりする。
最近の自動車程では無いにせよ、セローなんかとは遥かに比べようも無いややこしさ。

 

s_vfr800p

シンプルな作りの社外品のマフラーだってRC46のはこんなのだし。
バラバラにしたら何がどう付くのか頭を悩ませてしまう。

マフラーの組み立てに行き詰ってた光景を見て『たかがマフラー程度で何をピーピー言ってんのさ』なんて言ってた私も思わずスマンかったと言わざるを得ない。
ああ、ごめん、こりゃちょっと頭悩ますわ。

 

 

そんな、さようならVFR800、ようこそVFR1200X、な人とちょろっと出かけてきたのが、まだ紅葉が本格的に色づくちょい前の事。
家から2時間ほどの道の駅に行っただけ、なんだけど。

 

サービスエリアにバイクで行くと、少なく無い確率で出会うと言われるのが所謂ナンシーと呼ばれる種族。
バイクの側に座ってると『これ、ナンシーシー』と聞いてくるおじさん。
所謂ナンシー。

道の駅では遭遇したことは無いけれど、私もサービスエリアでは何度も遭遇した経験は有る。
あ、一応書いておくけれど別に嫌な訳でも拒絶したい訳でも無い。
跨らせろとか乗らせろとか乳揉ませろとか言われたら拒絶するけれど、別に通りすがりの人と一瞬の交流を拒絶するほどにやさぐれては居ない。
本心はさておき人当たりは割と良い方なので特に嫌な顔はしないよ。

 

世間の認識。

任天堂のアメリカ現地法人はワシントンに有ると聞けば、多くの方はワシントンD.Cだと思うだろう。
ノーベル賞取ったキュリー博士と言えば夫人を思い浮かべるだろう。
そしてサンショウウオと言えば『オオ』だろう。
『ホクリク』でも『エゾ』でも『アベノ』でも無く、サンショウウオと言えばやっぱ『オオ』だろう。
放射能により巨大化した蛙の幼虫として一時期一世風靡した『オオ』を思い浮かべる事だろう。

同様に、バイクと言えばハーレーと言うのが、古来より変わらない民間人の認識。
いやいやヴィクトリーですよ、なんて話は勿論通用しない。
ビラーゴやスティードやV Maxですらハーレーなのだから。

そして、大きなバイクは総じてナナハンと呼ばれるのも、それもまた古来より伝わる伝統。
R6だろうがR1だろうがCB1300SFだろうがみんなナナハン。
みんなナナハンライダー。
例えサイドカバーに1300と書かれていようともナナハン。

これをいちいち訂正するのか、それとも否か。
判断はちょっと難しい。

例えばZZR1400なら訂正しておく方が良さそうだとは思う。
なんせほぼ倍近くも排気量が違うのだから『いえいえこれはセンヨンヒャクシーシーですよ』と訂正しておく方が良いかと思う。

だが、RC46の場合はちょっと困ってしまう。
公式な排気量は781cc。
ナナハンかと聞かれて、781ccですよと答えるのはちょっと細かい話だ。
バイクの名前に準じて、750ccでは無く800ccなんですよと答えるのも、それはそれでまた細かい。
大して変わらんじゃんって。

知っておきたいのは、基本的にナナハンかと尋ねてきた相手さんは、別にそのバイクの正確な排気量なんてどうでも良いのだよって点。
ただ、旅のテンションに突き動かされてほんの一瞬知らない人とちょっとした交流をしたいだけの事。
その交流のネタとして排気量を聞いてるだけで正直別にどうでもイイ。
パンツの色を聞く訳にも行かないから、手近で当たり触りの無い排気量を聞いてるだけに過ぎない。

だから、RC46に乗ってる時にナナハンかと聞かれたら、ニッコリ笑って頷いておくのがベストな手段ではないかと思う。
尋ねられてる方も細かい返答は別にしたくないだろうし、そして尋ねてる方も特に細かい話なんか興味無いんだから。

 

でもそれは今や昔。
1200と成る今後は『センニヒャクシーシーですよ』と正しく答えて然るべきだろうと思う。
流石にこれをナナハンと呼ぶのはちょっと無理がある。
1200と呼ぶのもそれはそれで面倒な気もしないでも無いけどね。

でも、まぁ『センニヒャクサンジューロクシーシーですよ』と、正しく呼ぶ事に比べたらまだ1200で手を打っておくのも悪く無いか。

ともかくいずれ出会うだろうナンシーに向けて、対策が求められそうだ。
さて、彼のナナハンナンシー対策は?

ナナハンで手を打つか?
1200と正しく主張するか?
それとも革ジャンにトゲ生えさせて近寄りがたいオーラを身に纏うか。

はてさて。



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