破れたBlue Jeans

その昔のまだ私が学生だった頃、ズタボロのジーンズを好んで履いてた時期が有った。
新品のジーンズをわざわざ釘で引っかいて破いたりして。
今に思えば何を考えてたんだろうって思うけれど、実は当時から薄々感じてた事では有った。
私ってば何やってんだろうと。

少なからずの人が経験した生き方だろうけど、でも誰しも何時かはそんな妙な事する生き方も終わりを迎える。
私の場合、人でごった返す横浜駅前で余りにダメージを負いすぎたジーンズの片足だけがちょん切れたと言う悲劇的事件を契機に、私のその妙な癖は突然終焉を迎える事と成った。
横浜駅前片足半ズボン事件と言う悲劇を契機に。

もっとも、昨今では片足半ズボンと言うファッションも一部のロックな人たちの間ではアリとされてるようなので、今ならちょっと変わった格好してる子程度の扱いなのかも知れない。
当時はやたらとジロジロ見られたけれども。
ベルトコンベアに巻き込まれたんですか?的な痛々しいモノを見るような目で。

昨今では、ジャケット=主にはジージャンでもダメージ加工されてるモノも稀に有ったりする。
中には、荒ぶるチェーンソウにベアハッグを掛けた人が着てたような、ボロ雑巾のようなズタボロのジャケットも有ったりする。
何もそこまでズタズタにしなくたって。

幸いにして現代の日本はファッションが自由化されている。
国民服を着ろって時代では無いので、何かしらの法に抵触しないなら何を着ようが自由だ。
隠すべき部分をちゃんと隠しておけば。
隠すべき部分をデロンと出してちゃ問題アリだけど。

ただ、ダメージジーンズ履いてダメージジージャン着て、路肩に停めたバイクの横に座ってると、通りすがりの優しいおばちゃんが救急車を呼んでくれる可能性が有るので、バイクに乗る際はあんまりボロボロの格好するのはお勧めしない。
仮に本当に転んだ場合、擦り傷程度のちょっとした転倒で有ってもズタズタの服着てたら大事に成りそうだからね。
救急車は不可避だ。
たとえそれが絆創膏一枚で済むような怪我だったとしても。

多くの人は思い、そして私も昔から思ってた事。
それは、新品のジーンズをわざわざ破るのなんて勿体無いよねって事。
布地メーカーは、注意を払って傷一つ無い生地を作って綺麗に縫製したのに、出来上がるや否や破られるんだから、それまで携わった人の気持ちを考えたらちょっと複雑な思いが芽生えてしまう。
折角綺麗に作ったのに。
もっとも、プラモのウエザリングと同じく、石で擦って色むらを作るまでが工程なんだよ、って言われればそれまでの話なんだけど。

でも一つ、確実に言える事が有る。
それは、破ったジーンズと破れたジーンズは似て非なるモノ。
同じようでもちょい違うんだよって事だ。

経験有る人も多いだろうけど、ジーンズって生地が弱って裂けるように破れたらそれで終わってしまう。
金網に引っ掛けて破れたとかって、明確な理由が無く破れたジーンズは、それをキッカケに他の所も次々と破れてしまう。
破いたBlue Jeansなら間に合うが、勝手に破れたBlue Jeansは修理してももう間に合わない。
夢の扉が閉まる前で有ったとしても。

太もも部分の破れならまだしも、生地が弱って裂けるような状況では、尻までもが自然にパックリしてしまうのも時間の問題だね。
まだ大丈夫だよと、油断は大敵。
もうどうにでもなれと、破れかぶれな生き方はお勧めしない。

だから注意しよう。
何時買ったか解らないジーンズがいつの間にか破れてたら、大事な所までもが破れてしまう恐れが有るので重々注意しよう。
否、すでにコンニチワして可能性も否定できないぞ。

一方、わざわざ破った新品ジーンズは、勿論そんな事は無い。
膝が破れてるからと尻まで破れるなんて事は起こらない。
見た目ボロでも生地は新品だからそんな心配は無用だ。

ただ、履く際に足の指を引っ掛けて引き裂いてしまう恐れか有るので、新品だからと油断は厳禁だ。
腕力の3倍とも言われる脚力で引き裂かないよう、油断は厳禁だ。

と言う訳で、とあるおじさんが試着で引き裂いたジーンズを半ズボンに改造するべくミシンを掛けてた。
小さな個人商店で、店員さんの目の前で引き裂いてしまったんだから仕方ない。
大手ファストファッションチェーンなら、顔を引きつらせながらも不問にしてくれるかも知れないけれど、個人商店ではちょっと無理な話だ。
破れてるやんけ!と、そんなクレームは通らない。
わざわざ破れてるジーンズを選んだのは自分なのだから。
そして店員さんの目の前でトドメ刺したのも自分なのだから。

いい歳したおじさんがジーンズの半ズボンなんて履くのか、って意見も有るかも知れないけれど、いい歳したおじさんが破れたジーンズなんて買おうとしたのがそもそもの間違いなので、その戒めとして半ズボンおじさんとして愉快に生きてって欲しいと思う。

大丈夫だよ。
ちゃんと両足半ズボンにしてあげるから大丈夫だよ。
片足半ズボンの十字架を背負わせたりしないから大丈夫だよ。
そんな悲劇、私だけで十分だ。

ブログランキング・にほんブログ村へ  
blogrank

本日の小噺をお気に召して頂けましたらならば、↑の2つの小さなボタンをクリックして頂くと明日への希望に成ります。
本日の小噺がお気に召されないならば、叱咤激励の意味を込めて↑の2つの小さなボタンをクリックして頂くと明日への励みに成ります。
結局の所、要するにクリックしてってくれたらそれだけでとても幸せなのです。
どうか宜しゅうに。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする