自転車は乗れば乗るほど痩せる、訳でも無い

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最近、自転車に乗っても体重が落ちないと嘆いてる人が居る。
以前は1kgや2kgはあっという間に落ちたのに、最近どうにもさっぱり落ちなくなってきたと。

 

前提条件

1.身長170cm、体重63kg

2.走行時間は信号待ち等も含めて約2時間、距離は30~35km程度

3.食事量と内容は特に変わりない。

4.その他の運動は昔から特にやってない

前提条件としてはこんな感じ。

 

例えば、身長170cmで体重が45kgとか、時間は長いけれど正味の走行時間は微々たる物だとか、カツ丼をおかずに天丼食べてるとか。
そんな場合、雨天を除く毎日2時間ばかし乗ったからと体重はそうそう落ちないのも仕方ない。
それで落ちると考える方が何か間違ってる。

だが実際に、体重が落ちても然るべき運動量な割りに現実的には殆ど体重の変化が見られない。
その理由は明白だろう。
もはや自転車をちょろ乗りした程度では痩せない体に成っちゃったって事だ。

 

25km/h程度の速度でのサイクリングは運動強度は8と定義されている。
軽いスイミングや腕立て伏せに匹敵する運動強度らしい。
自転車って意外とハードワーク。

体重60kgの人がMETs数8の運動を1時間行った場合、約500Kcalのエネルギーを消費する。
体脂肪は7200Kcalなので、14~15時間の運動で体脂肪1kgと同等のエネルギーを消費した事に成る。

15時間自転車に乗ったからと1kg分の体脂肪が減る訳では無い。
計算上、体脂肪1kgと同程度のエネルギー消費、ってだけの話だ。
でも痩せる事に違いは無い。
だから毎日2時間も自転車乗ったらきっと痩せる。

だがこの人は痩せない。

正味自転車を漕いでる時間を1時間ちょいと仮定しても、15時間って2週間も有れば走れる程度の時間。
つまり、毎月2kg分の体脂肪に匹敵するエネルギーを消費してる計算に成る。
痩せて然るべき。
これで痩せない方がおかしい。
でも痩せないんだなぁ、これが。

 

原因は根深いところに有る。
一つは機材。

クロスバイクに毛の生えたような数万円のアルミから始まった彼のロードバイク人生。
今や新車のセローが買えそうなカーボンフレームに電動シフターを組み、そしてもう一台中古のセローが買えそうな値段のカーボンホイールまで組んでる始末。
最高速こそ大した違いは無いけれども、疲労度は全然違う。
時間が長ければ長い程に大きな差と成る。
値段は全然違うけど性能も随分と違う。

 

そしてもう一つはライダーの慣れ。
まだ乗り始めの頃と、それから数年経った今とでは、同じ時間、同じ距離を走っても疲労具合は全然違ってくるのは当然のお話。

そこらの人が1時間ジョギングするのと、マラソン選手が同じペースで1時間ジョギングするのとでは、疲労度は雲泥の差だろう。
マラソン選手が1時間のジョギングで果ててたら話に成らないものね。

 

従って、機材もウエアも遥かに性能アップして、そしてライダー自身も大いにスキルアップし、心肺もそこそこの負荷には根を上げない今。
前と同じ速度で同じ時間走ってもエネルギー消費は随分少ないので、当然ながらお腹のお肉が減る事は無い。

 

ママチャリで思いっきり2時間漕いだらまた痩せる可能性は有るけれど、30km/hなら鼻歌交じりに100回転/分で軽くペダルを回してるだけで事足りる現在。
この快適楽ちん仕様で痩せようと思ったら、今より数段階気合入れてさらにペースアップしなきゃ成らないのかも知れない。
泥棒を追いかけてる人みたいなペースで。

 

 

大きな甲羅を背負って自転車乗ったら効果有るかも知れないけれど、現実的にそんな甲羅はアマゾンでも中々売ってないので

Tacx(タックス) Neo Smart 2088000000181

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Tacx Neo Smartをお勧めしておいた。

 

ダイレクトドライブタイプのスマートトレーナー。
縁の無い人には何のこっちゃって話しかも知れないけれど、要するにリアタイヤを外してこの機械にセットするタイプのトレーナー。
固定ローラーは思いの他タイヤが減ってしまうので、タイヤの消耗を気にしなくて良いダイレクトドライブは素晴らしい選択だろう。
すっごい高いけど。

もう一つ特筆すべき点は静粛性。
実際、かなり静かみたい。

私の場合ベランダでユルっとローラー回してるだけなので音はそれ程気にする問題では無いのだけど、賃貸アパートで夜間トレーニングする人には最も重視すべき問題だろう。
そう考えたら、このTacx Neo Smartはベストと言えるかと思う。
すっごい高いけど。

 

この製品が単にトレーナーとかローラーとかって呼ばれず、わざわざスマートトレーナーと呼ばれるのは、その機能がとても賢い=スマートだからだ。

 

インドアもいける口の自転車乗りには余りにも有名だけど、そもそも家の中で自転車乗るなんて訳の解らない行為に門外漢な方はご存じないかも知れない。
それがZWIFT
日本は勿論、世界中で愛用されてるとても有名な自転車ゲームだ。

ゲームと言ってもプレステのコントローラーで操作する訳では無い。
漕ぐのだ。
自分の自転車を自分で漕ぐのだ。
えっちらおっちらと家の中で自転車を漕ぐのだ。
ネットで繋がった世界中の人達と一緒に。

 

走るコースは様々。
街中も有れば非現実的なコースも有れば実際に有りそうな峠まで様々。
通常の固定ローラーや三本ローラーでも参加は可能なのだが、この場合の難点は登り勾配の再現性が乏しいって点。
平坦も超級山岳も同じペースで登れたらいまいち気分も乗らないものね。
電動アシストじゃ有るまいし。

そこでこのスマートトレーナー。
実はこのTacx Neo Smart等のスマートトレーナーと呼ばれる幾つかのトレーナーには、ZWIFTに対応した負荷の自動調整機能が付いてるのだ。
平坦ならクリクリペダルを回せるけれども、コースが登り勾配に差し掛かったらペダルが少々重くなり、激しい登りに入ったらペダルがやったら重くなる、と言う有りがたくも迷惑な機能が実装されている。
しかも下り坂ならその分余計に進んでくれる機能まで付いている。
とても賢い子。
スマートトレーナーの名は伊達じゃない。

 

高級ロードで平坦をテレテレ走ってても痩せない人は、ZWIFT&Tacx Neo Smartで体脂肪をギッチギチに追い込んでやるのが良いかと思う。
駅までの足として使ってるママチャリを25km/hで漕ぐってのも悪くないけれど、ママチャリを全開で漕いでたらそれこそ泥棒追いかけてる人みたいに見えるので、家の中でコッソリとトレーニングするのが良いかと思う。

まぁ、六甲の直ぐ近くに住んでるんだからド平坦の43号線ばっか走ってないで六甲登ればイイじゃんって、凄く簡単な話なんだけどね。

 

 

Bicycle

Posted by tommy