帰って来いよと、ただ願う

大人のやる事にとやかく言う気は無いけれども
やっぱりこの時期に紀伊半島の山の奥にバイクで走りに行くのはお勧めしかねるんだ。

紀伊半島ど真ん中辺りの林道に良く行く人が居る。
遥々遠いところまでご苦労な事だけども、林道らしき林道なんて界隈には無いので、そこまで行かねば成らないのも仕方無いか。
兵庫県でも北部に行けば幾らか有るには有るけれど、スケールが違うのでやっぱり紀伊半島の真ん中は魅力的なのだとか。

そう遠くない範囲にも無い訳では無いのだけども、グレーゾーンな道だったり、単に舗装してないだけの道だったりするので
やはりバイクを乗り入れるのはお勧めしかねる。
イイ大人がバイク乗って遊ぶには不適だと言わせて頂く。
好きにすりゃイイけど私は行かないよ。

と言う訳で、ハイキングコースでも無ければ進入禁止のゲートをこじ開けたり下を潜ったりもせず、ハイカーや地元の人や林野庁の人や関西電力の人に怒られる事も無い、誰もが堂々と走れる未舗装の公道を走っておられるのだ。
道路交通法や地域の戒律も破らず、そして私有地を荒らしたり山掘ったりと環境を壊したりはしてないので、何一つ取っても誰に引け目を感じる事も無い。
とは言っても、正直言って、この時期にそんな所を走るのはやはりお勧めしかねるんだ。

その近辺で最もメジャーなドライブコースの高野竜神スカイラインはこの時期二輪車は全面通行禁止だから走れない。
凍結したり積雪したりと、温暖な和歌山と言ってもこの時期は山岳地帯をバイクで走るのはちょっと難しい。
じゃぁ他の道は全然平気なのか?
って言えばそうでは無く、単に二輪車通行禁止にしてないだけの話。

何処もかしこもちょっと天候が崩れたら平気な顔して雪が積もったりするので
正直な所、用事も無いのにわざわざバイクで走るのもどうなんだろうって思う。
何もわざわざ雪積もってるのに走らなくてもコタツで丸くなってりゃイイのに。
犬じゃ有るまいし。

私が一抹の不安を感じてるのは、同行する人が一度その道で派手なクラッシュをしでかし...
クラッシュって言うか、崖から落ちたんだけども
ともかくエライ目に遭った事が有るからだ。

もっとも、その頃はまだ梅雨前のコンディションの良い季節。
凍結も梅雨時のヌタヌタも無い非常に良い季節だったので、どうにかこうにか数メートルの崖をヒルクライムして
プランプランに成った左手首の激痛に耐えながら、何時間も掛けて命からがら自力で帰って来たのだけども
この時期は辛いね。
積雪してたら崖なんか登れない。
そしてバイクも帰って来れない。

公共交通機関はおろか、一般の自動車さえほぼ通らない山奥の林道。
誰も助けに来てくれないような所。
バイクが壊れたり、運転出来ないような怪我を負ったら悲惨だ。
こんな山奥で帰れなくなったら、そこでサバイバルするか、或いは密教の修験者として生きていくしか道は無いのだ。
もしくは白骨。

幸いにしてどうにか帰って来れたので、残りの人生を鹿を狩ってそこで生活したりとか、或いは山伏に成ったりなんて事は無かったのだけども
下手したらちょっと怪我しただけで遭難しかねないので、山奥の更なる山奥で無茶な遊びしてる方は注意頂きたい。
救急車なんか来ないよ、そんな所に。

まぁ一人で行く訳じゃ無いので、最悪の場合はバイクを不法投棄して二人乗りで帰る選択も有ろうかとは思う。
バイクごと春までサバイバルするよりはマシだから。

何はともかく、家には帰りを待ってる家族が居るのだから
この歳から修験者や高野山の修行僧に成るのは遠慮頂きたいと切に願う。
無事に帰って来いよと切に願う。

MOTOR CYCLE

Posted by TOMMY