小さい工具が好きだ

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小さい工具が好きだ。
いきなり何事かと思ったかも知れないけれど、小さい工具が好きなんだ。

大は小を兼ねると言うけれど、小さい工具が使える状況では小さい工具がやっぱり使い易い。
だから私は小さい工具が好きだ。
プライヤーもラチェットも、小さい工具が好きだ。
すっごい好きだ。

以上、おわり。
ではまた明日。

 

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と言うのも愛想無いのでもうちょっとだけ。
ちょっとだけよ。

 

話は随分昔、アメリカに研修に行った時に遡る。

何の研修か、ってのはまぁさておきとして、その時に知り合ったのはモトクロッサーに乗っているアメリカ人。
彼の名はボビー...だったかジェフだったか....それ以外だったかも。
良く覚えて無いので、取りあえずはマイケルと呼んでおく。
ポチョムキンよりはしっくり来る名前なのでマイケルと呼んでおくわ。

休憩中、私のあやふやな英会話でモーターサイクルの話で軽く盛り上がり、それじゃオイラのガレージに来なよ!
って事に成り、このアメリカ人のガレージへと行った。
その彼がバイクのメンテに使ってたのが1/4Dr.のラチェットレンチだった。
ちなみに特にスケベな事には発展しなかった。
してたら書いて無い。

 

このマイケルは繊細な人。
豪快で大雑把と言うイメージが有るアメリカ人だけども、スリッパみたいな牛肉を真っ黒けに成るまで適当に焼いてミスターヨシダのBBQソースかけて食べてるような大雑把なイメージが有るけれど、少なくとも彼の場合はかなり繊細な人。
繊細なるマイケル。
かなり細かいマイケル。
コマカイケル。

フロントフォークのセッティングに事細かくこだわり
工具を事細かに使い分ける、中々に神経質な人。
伊達にゴマみたいなチップを扱う仕事をしていない。
放っておいたらお米に文字でも書きそうな勢いだ。
米ケルと呼んであげたい気分だね。

 

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使用箇所にベストマッチする工具を選択する。
そりゃ当たり前と言えば当たり前な話なのだけど、これは中々一概には言えない、ちょっと難しい話でも有る。
M6=二面幅10mmのボルトを緩めるには、何を使うのがベストかってのは意見の分かれる所だろうと思う。
メガネかコンビかTレンチか1/4Rr.ラチェットか3/8Drラチェットかそれとも。
幾つも有る選択肢から何を使うか、ご意見は色々と分かれるかも知れない。
アクスルシャフトなんかに成ればそうそう意見の相違も無いかと思うけれども。

 

マイケルの場合、かなり事細かに使い分けてた。
緩めの一発目はメガネ=アメリカで言う所のボックスレンチやリングレンチ。
それをラチェットでカリカリと外す時、1/4または3/8に持ち替えて緩め
締める時は、最初は1/4または3/8を使い、最後の本気締めはまたメガネやコンビを使うんだとか。
ネジ一本の為に、あれやこれやと工具を持ち変えるマメな人。
アメリカ人は工具なんてレザーマン一つで何でもやってしまいそうなイメージは有るかも知れないが、マイケルの場合はかなり細かく工具を使い分けるタイプだった。

使い易いんだか邪魔臭いんだか良く解らないけど、ともかくやたらとマメなアメリカ人。
それがマメなマイケル。
マメイケル。

 

締める時と緩める時の一発目はコンビやメガネを使うのはとても由緒正しいお作法だと思う。
でも実際にコレをやるのは中々に面倒な話だったりする。
1本や2本ならまだしも、バイクのクラッチカバーや自動車のオイルパンなんかのボルトがやたらめったら使われてる部分はちょっとうんざりしてしまうかも。

錆びて固着したボルトやナットにはラチェットは使うべきでは無いのは確かな事だろう。
3/8Dr.のラチェットのハンドルに鉄パイプ突っ込んで固着した大きなボルトを無理矢理回したらきっと壊れると思う。
でも普通に締まってるだけのボルトやナットなら、別になぁって気はする。
普通はそうそう壊れるものでも無いかと。
少なくとも民間人の使用頻度においては。

それでも不安な方はこちらをどうぞ。
コーケンの1/2Dr.ラチェットレンチ。

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これならちょっとやそっとじゃ壊れない。
ビッグバン・ベイダーをブン殴っても壊れない安心の高強度だ。
ちなみに私は前にも書いたが、まず手にするのはバタフライインパクトレンチ。
エアが使えてコレが使える箇所ならまず手にするのがこの掌サイズの小さなインパクトレンチ。
ボルト一本外すのにわざわざコンプレッサー起こしてエア溜めて、なんて面倒な事はしないけれども、直ぐに使える状況なら迷わずコレ。

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ソケットは3/8Dr.なので限界は低いが、M8=二面幅12mm程度までならほぼ問題なく使える。
クラッチカバーやクランクケースカバーを外す際は、コレが無いとちょっとイヤんな事に成ってしまうね。
バイクのエンジン周りのカバー等、オープンなスペースで細いボルトを一杯外す用事の有る方は是非どうぞ。

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当時は3/8をメインに、パワーが必要な場合は1/2を使うと言う極めて普通の工具選択をしてたのだが、それ以来私も積極的に1/4drを使うように成った。
マメイケル程にマメな使い分けは出来かねるのが心苦しい所なのだけど。

のだが、最近はまた3/8Drに回帰してたりする。
これだけ行数を費やして来たのだから1/4Dr.じゃ無いの?って思いを抱いたかも知れないけれど、私もそう思うけれど、実は意外と何だかんだで3/8Dr.を使ってたりする。

 

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M5(二面幅8mm)、M6(二面幅10mm)程度のボルトなら、迷わずこの手のスタビラチェットを手にする。
上記したようにバタフライインパクトの出番は多いけれど、必ずしもそうとも言えないのでね。
エアが無いとか、スペース的に困難だとか、エアツール使うまでも無いとかって場合は。

昨今の3/8Dr.ラチェットはヘッドが小さく成ったので、もう1/4Dr.はそれ程使う事も無いかなぁって思ってる。
バイクならヘッドの大きさが明暗を分ける、なんてタイトな場面もそうそう無いしね。
ギッチギチに詰まった車ならヘッドの数ミリの差が大きな影響を及ぼすのかも知れないけれども。

なお、上の載せたKTCブランドのBRC3S-Hは36ギア。
一方、こちらのネプロスのNBR390Sは90ギア。

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自動車ならコッチかなぁって気はするけれど、バイクなら別に36ギアでもそうそう困らないんじゃ無いかとも思う。

この辺の話は長くなるので別の機会に。

 

 

大は小を兼ねるってのは一つの正しい答えなのだろうけど、小さい工具ってやっぱり使い易いので、ここ最近は最大M8(二面幅12mm)までなら、ラチェットは大体こんな奴を使ってる。
マメイケル程にマメな事は出来ないけれど、今の所はコレ。
来週には意見が変わってるかも知れないけれども、まぁそれはそれとしておこう。
意見や思想や行動なんて、時と共に移ろうものだから。

と言う訳で、小さい工具は好きだけど1/4Dr.は当分使う事も無いかなぁって気はする。
明日には気が変わるかも知れないけどね。

 

なお、ハンドルは短いけれどM6程度なら1.8系列の標準締め付けトルク9.2Nmは容易く出せる、と言うかこんな短いハンドルでも割と容易くネジ切れるので、パワーの面では問題は無いので大丈夫。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy