後ろなんて振り返らない

その昔のWGPと呼ばれてた時代と、今のMotoGP。
同じバイクレースと言えど、そりゃ勿論違いは色々と有る。

バイクも違えばメーカーも違う。
乗り方も違うしチーム構成やライダーの成り立ちも違う。
大きな所から小さな所まで色々とそりゃ違うのだが、昨今のMotoGPライダーの一つの傾向として挙げられるのが、最近のライダーはレース中に後ろを殆ど振り返らない、ってのが挙げられるかと思う。
無い事も無いんだろうけど、特に決勝レース中にそのシーンを見る頻度はかなり少ない。

その昔、まだエキパイからパンパラ煙を吐いてた時代、レース終盤に成ると後ろを振り返って後続を確認する光景が良く見られた。
GP500のトップライダーでも、後ろをキョロキョロと。

今や心も体型もどっしりと落ち着いたお父さんも、まだパラ2の2ストが全盛だった時代の若かりし頃はGPライダーの真似した経験の1度や2度は有ろうかと思う。
マモラ乗りと共に、コーナー立ち上がりで後ろを振り返るWGPライダーの真似をしてみた、そんな微笑ましい思い出の1つや2つは有る...かもしれない。

一応声を大にしてお断りしておくけれど、私は2ストパラレルツイン全盛時代の人間では無い。
のだが、街を走ってる時には時折後ろを振り返る事は有る。
モトクロスコースでは後ろを振り返った事は無い、と言うか操作に忙しいのでそんな事してる余裕は無いのだけど、そこらを走る時は時折後ろを振り返る。
勿論、前の安全が確保出来る時に限る話だけども。

まぁでも後ろはあんまりきょろきょろと振り返らない方が良いとは思う。
レースでは絶対に遅くなるし、それに何より危ないし。

なお、聞く所によると一流のライダーはレース中に振り返らなくても後続車の気配を感じ取れ、その位置取りまで把握できるらしい。
弱虫ペダルのどこかにそんなような事を書いてたので間違いは無い。

でも、モトクロスを走ってる時は音で解る、ってのは有るね。
排気音と土を引っかく音で解る。
なんとなく、だけどね。
余りに速度差が有ったら、気づく前に抜かれて、抜かれた後でびっくりしたりするけれども、まぁ何と無く解らないでも無い。

そして自転車で外を走ってる時も、何と無く解らない事も無い。
解る、とまでハッキリと認識出来ないけれども、武庫川のサイクリングコースなんかを走ってると背後の音で何と無く解る。
尻の臭いを嗅ぎ分けれるれる程に近づかれたりはしないけれども、それでも何と無く解るものだ。

ただ、フルフェイスを被ってバイクを走らせてると、後ろの気配なんてサッパリ解らない。
ニュータイプならまだしも、そんじょそこらの民間人の私にはサッパリ解らない。

この日はR1。
もうハヤブサとはさようならするので、この日は久しぶりにR1で須磨~明石の方面へとお出かけ。

R1のバックミラーは後ろが見易いと思う。
R1と言うバイクのキャラクターと見た目からは想像できない程に後ろが見易く出来ている。
その前に乗ってたZX10Rもそれ程に見難かった記憶も無いし、現行GSX-R1000に乗る人も特に不満も無いらしいので、昨今のスポーツバイクはその辺もちゃんと作られてるんだろうけどね。
その昔のバックミラーには腕しか映らないような時代じゃ無いのだ。

だが、R1のミラーが見易いとは言っても、それはあくまでスーパースポーツとしては見易いって話し。
ハヤブサと比べると、やはり見易さには数段劣るのは仕方ないかも知れない。
ハヤブサがやたらと見やすかっただけ、なんだけども。

仕方ないっちゃ仕方ないんだけども、久しぶりに乗ったR1の、どうにも消せないバックミラーの死角が少々気に成った私は、腕を曲げたり体を捻ったりしながら、死角が消せないものかとバイクに乗りながらちょっとクネクネしていた。
こいつは何やってんだ?と思われたらちょっと恥ずかしいけれど、まぁ誰も見てないから気にしない。

そんな具合にバイクに乗りながらクネクネしてたのだが、そのクネってる最中にバックミラーの死角の中に何かが見えたのだ。
何、とは解らないけれども、ともかく何かが。
白っぽく、そして赤っぽい、何かが。

あれ?
あれってもしかしてCB1300Pって奴?
あれ??

ちょっと挙動不審なだけで道路交通法は守ってるので恐れる事なんて何も無いのだけど、死角に着かれるってなんか凄く嫌なもんだね。
サイクリングコースで、尻の臭いを嗅がれながらスリップストリームに着かれるよりはまだマシだけど、ともかくなんかすっごくヤダ。

振り返りたい。
でも振り返ったて目と目が合ったらなんか凄く気まずい。

でも見てたのね。
私がクネクネしてたのを後ろから見てたのね。
凄く尻の痒い人みたいにクネってたのを見てたのね。
あらやだ。

そんなこんなで、背後からの視線に尻がムズムズされながらも、私はただひたすらに前とスピードメーターを見ながら、決して振り返ったりせずに走り続けるのだった。
振り返った所で、別に交通機動隊アジトへ連れ込まれるって話しでも無いんだけどね。
杜王町では無いのだから。

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