昨日まで大丈夫だったからと今日も大丈夫とは限らない

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何台かのバイクでちょろっと出かけた時の事。

同行者の一人を見て、私はちょっとハっとした。
それはジーンズのお尻に広がる水濡れ。
お尻に広がるオーストラリア地図。
これは....

 

 

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原因はこんなシート。
タックロールと呼ばれる、表皮がモコモコしたシート。

 

タックロールは、一般的には折りたたんでヒダを作ったり、或いは薄いウレタンを表皮とミシンで縫ってモコモコさせる。
最近はダウンジャケットでシームレス=つまり縫い目の無いダウンジャケットが発売されているように、このタックロールシートも高周波溶着された縫い目の無いシートも存在する。

そんな縫い目の無いシートなら表皮からの浸水は破れない限り起こらないが、縫い目の有るシートはそう言う訳には行かない。
裏にウレタンスポンジを縫ってるので、レインジャケットのようにシームテープで縫い目を防水するのは無理。
シート本体のスポンジにポリ袋を被せてシート本体への染みこみを防ぐ事は出来ても、タックロールのモコモコを形成しているスポンジ部分への浸水は避けきれない。
針を使って糸で縫ってる以上、その部分からの浸水は避けることは出来ない宿命だ。

 

ちなみにお尻のオーストラリア地図を作った人は、シームレスタックロールシートを使ってる人。
つまり、破れない限りは浸水しないタイプのシートだ。
破れない限りは....
破れない限りは....ね。

 

釣り糸は結び目から切れるのと同じく、何にしても加工した部分は無加工の部分よりも弱くなる事は珍しくは無い。
このシームレスタックロールにしても然り。
加工すればする程に弱くなってしまうのは仕方無い事なんだろうね。
やっぱり一枚革のシートには及ばないのも仕方ないか。

 

ただコレって何時起こるか解らない。
シートの微小な裂けって、余程頻繁にシートを観察してないと何時起こるか解らない。
そして解った時は大体手遅れだ。
尻がオーストラリアと成った後だ。

もはや、その宿命から逃れる事など出来ない。
コアラの呪いから逃れる術はない。
恥ずかしい染みを作る前にそれを把握するのはちょっと難しいだろう。

 

昨日まで大丈夫だったんだけどなぁ....

と嘆いても仕方ない。
オロナイン塗っても直らないので、素直に買い換えるしか無さそうだ。
それまでは、カッパのズボンでも履いておくしか手は無さそうだね。
コアラに対抗出来るのはカッパしか無いかと。

 

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昨日まで大丈夫だったけど...
なんて事は、バイクのシートに限らず幾らでも起こりえる事。

パソコンが起動しなくなったり、リモコンが壊れたり、冷蔵庫が壊れたり、人間関係が壊れたり....
そんな事は幾らでも起こる。

家電から身体から人間関係から国際情勢まで、何においても昨日まで大丈夫だった事が今日も大丈夫とは限らない。
それらが避けようも無い事は多々有るんだけど、有る程度避けれる事が有るのもまた確か。
前兆が有ったり、明らかにヤバそうな雰囲気だったりと、有る程度避けれる事が有るのもまた確か。

それが避けれる事柄ならば、やっぱり可能な限り回避しておいた方が良いだろうね。
昨日まで大丈夫だったからと、今日も大丈夫とは誰にも言えない事なのだから。

 

1123ana

と言う訳で、この黒い車の人も賢明なる判断を成される事を祈りたい。
昨日まで大丈夫だったからと今日も大丈夫とは限らないのだから。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy