電動バイクの世界

何となく見覚えの有るデザインに見えるかも知れないけれど、実はこれは電動バイクだったりする。

 

メーカーはXINLING。
シンリンって読むのかな。
群雄割拠する中華バイクメーカーの一つ。
作ってるバイクもスクーターやら80年代っぽいバイクや荷台付きバイクらやと似たり寄ったりなメーカー。

最近は、って程に最近でも無いけれど、電動バイクにも力を入れていて、この会社でも色んなタイプの電動バイクを作ってる。
この、なんとなく見覚えの有るバイクも、そんな電動バイクの一つ。
名前はド忘れしたけれど、何となく見覚え有る形のこの黄緑も電動バイク。

バイクの名前は不明。
Electric motorcycleなんちゃらかんちゃらってしか書いてないので良く解らない。
探せば何処かに書いてそうだけど、しんどいからイイや。

出力はMAX15kWらしい。
参考までに、未だ一般に市販されないホンダの電動PCXが4.2kW。
前回のザクセンリンクでついに始まったmotoEの参戦マシン=エネルジカ エゴの市販モデルが120kW。
参考に成るのかどうかは解らないけれど。

15kWと言えばADIVAのAD1-Eくらい。
リア-インホイールモーターな点でも同じ。

 

電動バイクの花が咲いてる中国では、もうとっくに電動バイクの根幹と成るバッテリー~制御~インホイールモーターはお手ごろ価格でパッケージ化されている。
つまり、あんまり構造が良く解らなくても、ワンセット仕入れて車体に積み込んで外装付けたらそれで電動バイクが完成するって事。

車体と外装は自分で用意する必要があるけれど、XINLING等のように長年バイクを作ってるメーカーならそれは容易い。
1980年代レベルのガソリンエンジンしか作れなくても、電動なら最先端のバイクが作れる訳。
そこそこの技術を持ち、そしてあんまりモラルを持ってない会社なら何だって作り放題だ。

車体は大事、ってのはそりゃまぁごもっともだけど、250km/hでフルブレーキングして180km/hで130Rを曲がるバイクは難しいとしても、普通に街中を不具合無く走るバイクなんて中華メーカーなら幾らでも作れる。
ガシャガシャの道路を時に過積載しながらノーメンテで走らせてるんだから、今の中華メーカーに取って普通に走るバイクを作るなんて造作も無い。

 

こんなミドルクラスのスクーターが4~5万円で売られてるんだから恐ろしい話だね。
実売価格20万円のE-VINOや、市販化されると70万円ちょいとか言われているPCXエレクトリックではちょっとスマンかったな価格。

 

この先、さらに排気ガス規制が強まれば、否が応でも電動化せずには居れない状況。
バイクメーカー的には、エンジン設計の優位性がほぼ消え去ってしまう電動バイクなんて正直な所は御免な話だろうけど、きっとそれは仕方ないんだろうと思う。
排気ガス規制を通す為に+5~10万円のコストアップが許容されるバイクならともかく、100ccのスクーターでそれはちょっと難しいのだから。

やはりいずれは電動化せずには居れないだろうし、それ以外のスポーツバイクの世界にも確実に電動の波はいずれやってくる、かも知れない。
かもね。

 

日本メーカーは何時舵を切るか?
言い換えれば、何時諦めるか?
そして電動Z1000が発売される未来はやって来るのか?

はてさて。

MOTOR CYCLE

Posted by tommy