ジョナス・フォルガー 何だかんだでヤマハに乗る
ザルコ騒動の余波を食らってかヤマハのMotoGPテストライダーを突如としてスマンかったされたジョナス・フォルガー。
Moto2に行くのかな?なんて言われてたけれど、何だかんだで2020年はヤマハに乗る事に決まった模様。
ただしR1。
ただしドイツスーパーバイク=IDMで。
https://www.speedweek.com/motogp/news/152325/Sensation-Jonas-Folger-faehrt-2020-mit-Yamaha-IDM.html
日本には日本のスーパーバイクが有り、イギリスにはイギリスのスーパーバイクが有る。
ご存知アメリカも有り、イタリアも、そしてオーストラリアにも有る。
勿論の事、ドイツにも有る。
ミッキーマウスは世界に一人っきりだけど、スーパーバイク選手権はあちらこちらに有るんだ。
特徴は多彩なカテゴリー。
・Superbike 1000
・Supersport/Superstock 600
・Supersport 300
・Sidecar
・Suzuki GSX-R 1000 Cup
・Twin Cup
・BMW Motorrad BoxerCup
現在行われてるのはこんな盛り沢山。
サイドカーなんてのが有るのがヨーロッパっぽい、ドイツっぽい。
歴史は古く、GPレースが行われたのは1924年。
甲子園球場が完成し、レーニンが死去した頃に遡る。
もはや歴史の教科書に載ってるレベルの時代。
走ってるバイクはImperiaとかSchüttoffなんかの古代文明バイクばっかりな時代。
第二次大戦中はそれどころじゃ無いので勿論中止されたが、戦後のちょい後から再開され、マーチン・ウイマーやアレックス・ホフマン等のドイツ人ライダーを輩出している。
近年では、2005年にステファン・ブラドル、2008/2009年にマルセル・シュロッター、そして2011年はジャック・ミラーがそれぞれ125ccクラスのタイトルを獲得している。
プロダクションレースは1983年からスーパーバイククラスがスタートしてる。
実はBSBよりもこちらの方が1年早かったりする。
こちらは2019年にBMWファクトリーからSBKに参戦してたライターベルガーがタイトルを取っている。
ドイツ人に取っては馴染み深い選手権。
ドイツ人のフォルガーがそこに居場所を見つけるのも自然な話なんだろうね。
TWIN CUPってのはこんなレース。
カワサキのER-6やスズキのSVなんかのレース。
2気筒で、カウルが無くて、アップハンのバイクで戦うレース。
もっとレース向きなバイクなんて幾らでも有るのに、空気抵抗に抗いながらわざわざこんな街乗りバイクでレースをする。
その反骨精神はドイツっぽい。
このフロントフォークを握るポジションは、大昔に何かの雑誌で読んだ記憶がある。
まだクリップオンハンドルが無かった時代、空気抵抗を減らす為にストレートでは左手でフロントフォーク握って伏せてるんだって記事を。
勿論、そんな歴史書に載ってそうな頃の話なんて知らないけれどね。
一体何時の時代の話なのさって。
さらにドイツっぽい、BMW Motorrad BoxerCupってのも有って、こんな素敵なバイクでレースを戦う。
見ての通りのボクサーだ。
転倒したらシリンダーヘッドがカチ割れる、非常にスリリングなレース。
こんなのでレースしたら勿体無いので飾っておきたい。
そんな私の気持ち。
こんなカフェレーサーカスタムでちゃんとレースを行うのだから、見てくれだけで無く勿論走りも完璧。
巻尺でフレーム測定して、目測でアライメントを確かめるアメリカ人とは違う。
機能面において、ドイツ人に抜かりは無い。
ドイツ人の仕事に抜かりなんて無い。
ビール飲んでイモ食ってるだけと思ったら大間違いだ。
こんなイカしたバイクで戦うのがBMW Motorrad BoxerCup。
伝統と格式の水平対抗エンジン。
やはりBMWは水平対抗エンジン。
ボクサーこそがBMWのアイデンティティ。
Ich bin BMW!(俺がBMWだ!)
Ich,Wir BMW!(俺が、俺たちがBMWだ!)
何ともドイツっぽい。
そんな母国のドイツスーパーバイクにジョナス・フォルガーが参戦する。
また、ニュースによるとSBKにもワイルドカードで出るかもよ、って言われてるので、オッシャースレーベンやアッセンで見れる、かも知れない。
かもね。
流石に日本でIDMを見るのは難しいけれど、SBKなら見れるのでジョナス・フォルガーファンの方はどうぞそっちをお楽しみにって事で。