ライダーの為のお裁縫講座~革を縫ってみよう-1

今回はバイク乗りに親和性の高い革の縫製。
前にもちょろっと書いたような気もするけれど、ともかく今回は革を縫ってみようって話だ。

なお、菱目打ちで穴を明けて手縫いって話では無い。
他にやってる方は沢山居るので、そちらを検索頂きたいなと。

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使うのはこんなミシン。
ヤフオクなら1万円(送料別)くらいで売ってるような、半世紀前の工業用ミシン。
中古ミシン販売会社の調整済みの奴でも5万円も出せば買える。
すっごい邪魔だけど。

こんな古いミシンで縫えるのかと思うかも知れないが、心配しなくてもちゃんと縫える。
アルミとプラスチックで出来た家庭用ミシンはそこそこヘビーに何年か使ったらちょっとヤバいかも知れないが、この鉄の塊のミシンは民間人がちょっとくらいヘビーに使った所でまず壊れない。
きっと私やあなたやあなたのひ孫よりもまだまだ長生きするだろう。
3交替24時間連続稼動でもしない限り、こんな鉄の塊はそうそう壊れようが無いね。
勿論、パンチやキックや必殺のモンゴリアンチョップしても絶対に壊れない。
爆破でもしない限り。

ミシンについてはまた別に機会が有れば書いてみようと思う。
そう、一口にこんな見た目の工業用ミシンと言っても、まぁ色々と有るんだよ、これが。

 

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今回作るのはこんなの。
ただのキーホルダー。

鍵をジャラジャラ付けるのはトップブリッジがガシガシに成るから余り好きでないので、私はバイクには何時もこんな感じに鍵一本だけしか着けない。
そんな、100円ショップで売ってそうな、否やっぱ売ってないかもねってキーホルダーを適当に作ってみる。

 

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材料はオレンジ色のグローブレザー。
端切れで時計バンド作った余りのさらに端切れだから凄く短い。
でもこんなのでも十分に作れる。

カワサキのキーに付けるので黄緑が良かったのだけど、黄緑の革なんて持ってないから仕方ないじゃないか。
そんな河童の皮みたいなの持ってないわ。

 

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糸はこんな感じに色々有るけれど、今回もステッチ感をブリブリ出すので上糸にはフィラメントの#8。
ステッチを目立たせたく無いなら#20、布地を合わせるなら#30と適材適所使い分ける。
糸は番手が小さい方が太いのが決まり。

下糸は#30。
倍釜=大きなボビンが使えるミシンなら下糸が#20でも、何なら#8でも構わないかも知れないが、普通のボビンしか使えないので#30を良く使う。
普通のボビンに太い糸を巻いても直ぐに無くなっちゃうからね。

これらのポリエステルフィラメント糸は、一般的にレザーに使うのは#30/#20/#8/#5の4種類。
番手が大きいほどに細く、シャツを縫う時は#50か#60が基本。
私の知る限り#100なんて極細糸も有る。
#20と#8の間のサイズは何故だか無い、と思う。
少なくもとキング(糸のブランド)には無い。
理由は知らない。

ビニモなら#5よりさらに太い#1/#0/#00ってのが有るが、今使ってるミシンでは糸調子が出ないので私は使わない。
高いし。

 

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針はDBxF2。
代表的な工業用ミシンのレザー針は、ステッチが真っ直ぐに入るDBxF17と、ステッチが斜めに入るDBxF2とが有る。
普通の布地に使う、工業用ミシン針の基本のDBx1とは異なり、レザー針は先端がナイフ状に研磨されているので、革を切りながら縫う事が出来るのが特徴。
合皮は裂けて来るので、この針は本皮でしか使わないのが吉。

一般的には、ステッチを目立たせたく無い場合はDBxF17、ステッチをブリブリ主張したいならDBxF2と使い分ける。
今回はステッチ感を出したいので迷う事無くDBxF2の#18。
#18の針なら#8の糸を縫う事は可能。
なお、ミシン針は番手が大きい方が太い。

さらに太い糸を使いたいなら#19か#22の針を使う必要が有るが、針のステム径(ミシンに取り付ける部分)が2.02mmと太く成るので1.62mm仕様の針棒が付いてる今回のミシンでは使えない。
従ってステム径1.62mmで最も太い#18を使ってる訳だ。

 

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端一ミリをぐりっと縫う。
こんな段付き押さえを使うと適当に縫っても端1mmでキチっと縫える。

 

その2へ続く

MOTOR CYCLE

Posted by TOMMY