ヤマハが無くてもスズキが有るからイイじゃ無い

2016年9月16日

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昔、新郎だったか新婦だったかのお父さんの頼みで、全く知らない人の結婚披露宴に行った事が有る。
新郎新婦ともに、喋った事はおろか顔さえも、否、存在さえも知らない人の披露宴に。

別にスピーチさせられたとか、何か歌を歌わされたとかって事も無く、隅っこの席に座って大人しくしてただけなんだけど。

特に実害も無く今後のそのお父さんとの仕事の上での人間関係は円滑に行くだろう、と考えたら別に悪い事では無いのだろうけども、正直全く微塵も全然知らん人の披露宴に行くってのは中々に気まずい物が有るもんだ。
他の出席者に関係聞かれたら何て答えようか？
と、ちょっとドキドキしてた。
って言うか、自分の結婚式もしてないのに、なんで知らん人の．．．．なんて思ったりして。

『しまった！！』

ガレージで、パソコンの画面を見ながらそう口走る一人の男。
彼はヤマハ乗り。
子供が生まれたら銃魔（がんま）って名づけそうな、そんなイカれたスズキ乗り程にストイックでは無いけど、れっきとしたヤマハ乗りのヤマハライダーだ。
青いヤマハジャケット着てるくらいに。

彼の誤算はモテギ。
そう、MotoGPのサポーターズシートを買うのをすっかり忘れてた事だ。
ヤマハのサポーターズシートを。

思い返せば昨年だったか、チームの応援シートをゲットしたら、何かお土産が一杯貰えると、そんな事実を知った彼。
旅行好きのおばちゃんか、或いはボーイスカウトか？
ともかくおみやげ物が大好きな彼。
行く先々でパンフレットとか、用事も無いのにスタンプ押したりとかが大好きな人。

狂信的なヤマハ乗りではないものの、やはりヤマハ応援スタンドは是非とも押さえておきたい。
そして、お土産が欲しい。
是非とも欲しい。
ごっつい欲しい。

と言う訳で、随分前からそんな話してたのだけど、夏の暑さに油断したのかそんな事サッパリ忘れてたこの前の事。

『しまった！！』

ガレージで、パソコンの画面を見ながらそう口走ったのだ。
まだ時間は有るよねと、7月の小学生のように油断してたのが敗因。
嗚呼、なんて事。

無情のお知らせとご案内。
ヤマハサポーターズシートSOLD OUT
のご案内。

打ちひしがれる彼なのだが、だが希望はまだ残されている。

ヤマハが無いならスズキに行けばイイじゃない。

そう、ちょっと字が違うだけで、どっちも青なんだからこの際イイじゃ無いか。
どうせビニャーレスも来年はヤマハの青い人に成るんだから。
この際スズキでイイじゃ無いかと。