涼しい顔してババンバン
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バイク乗ってる人が、バイク乗った事無い人から良く言われる台詞。
『バイクって涼しくてイイですね』
涼しいですか?
涼しそうですね。
涼しいでしょ?
等と、バイク=風を浴びる=涼しい
と思われる場合が非常に多い。
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ムエタイやってる人が、試合前に踊るのか?と聞かれたり
白衣着てたら狂気のマッドサイエンティストか?と聞かれたり
写経してたら若い頃に何かやっちゃったのか?と恐る恐る聞かれたり
なんてのと同じくらいの頻度で聞かれる。
『バイクって涼しくてイイですね』
と。
ん、まぁそれくらいの頻度で。
大して無いっちゃ大して無い。
実際の所、股の下界隈に内燃機関を積んだ状態で気象庁発表値36度の炎天下を走って、それで涼しそうなんて思う方がどうかしてるんだけど、見た目はきっと涼しそうに見えるんだろうと、そう思う。
ライディングジャケットは、背中に分厚いパットが入っててもきっととても涼しいんだろうなと。
コミネテクノロジーはハンパ無いんだろうなと。
きっとそう思われてる事だろう。
だから私はこう答えている。
16歳で免許取って公道を走り始めて以来、それから長い月日が流れて未だバイクに乗る私は、あの頃から夏になると散々言われ続けたそのフレーズに、『バイクって涼しくてイイですね』と言う、バイクなんてハーレーとナナハンとラッタッターしか知らない民間人の戯言に私はこう答え続けてるのだ。
『ええ、バイクって凄く涼しいですよ』
と、汗一つかかず、涼しい顔してそう答えてるのだ。
シートカウルからエキパイがこんにちわしてた時代のCBR1000RRやR1に乗り、恥ずかしい部分に恥ずかしい汗疹が出来てようとも私はそう答える。
内股がモジモジしそうに成りながらもそう答える。
答え続ける。
『ええ、バイクって凄く涼しいですよ』
と。
そしてこの日もまた、朝から酷暑が始まったこの日も、家の前でR1を降りた私は近所の奥様にそう答えた。
『ええ、バイクって凄く涼しいですよ』と。
なんで私が朝っぱらからベビーパウダーを買いに熱々のR1に乗ってドラッグストアまで行ってきたと思ってるんだ?
どれ程までにあんな所が痒いと思ってんだ?
何処とは言わないけれど、何処とは言わないけどモジモジしてると思ってんだ?
なんて気持ちは微塵も出さない。
絶対に。
その前日にちょい遠くまでR1乗ったから、ちょっと大きな声では言いにくい箇所がものすっごい痒い事なんて誰にも知られたりしない。
絶対に、絶対にだ。
ん?
なんでそこまで意固地に成るんだって?
そんな事、ここをご覧の賢明なる読者諸氏なら解るだろ。
特に意味は無い。
だろ?