花粉に悶えながらポップ吉村を気取ってキャブの同調をしてみた

花粉症かも?
花粉症かも知れない。
なんか目がショボショボしてクシャミが止まらないのは、もしかしたら花粉症なのかも知れない。

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そんな悩みを抱えてる人もきっと居るだろう。
そんなアナタに贈る、爽やかな春の自然。
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一種のショック療法で治る可能性も有るかも知れないけど、自分で貼っておきながら凄く後悔してる。

そんな、鼻がムジュムジュして目がグリグリしてる最中、なんかちょっと回転がザラザラしてるって言うゼファーのキャブの同調を合わせてた。
もうそこら中をぐずぐずにしながら。
不意に出るクシャミに手元を震わせながら。
でも、花粉症の人が杉山小屋に仕掛けられた爆弾を処理する事と比べたらこの程度どうと言う事は無い。
たかが同調。
アレに比べたらどうと言う事は....

この時期になるとアレを思い出す。
花粉症でくしゃみと涙に苦しみながら、徹夜しながら表面実装パーツを組んでた日の事を。

『今更なんですが、基盤入らなかったから急遽設計変更しました、ちなみに納期は明朝です、ごめんね』
と、徹夜明けの翌日の夜、やっと帰れるぜと思って作業場に戻ったら、こんな置手紙と書類と部品を置いてった奴の事は今も決して許さない。

まぁその奴とて、他の人間のヘマの尻拭いにその日は死にそうに成ってたので、鼻かんだティッシュを投げつけたりはしないけども。

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http://akizukidenshi.com/
ちなみにこんな奴↑
別にスマホの中身を手作りしてた訳では無いので密度もパッケージサイズもたかが知れてるんだけども、それでもこれらを手でハンダ着けするって中々に肩のこる仕事なのだ。

ハンダ着け自体は、1608(1.6mmx0.8mm)くらいのパッケージなら慣れたら着けれる。
足の一杯生えたLSIは、物凄く難しそうだけど、実は着け方が有るのでそれを知れば意外と簡単。

でも問題は、特に粒粒を何百個とハンダ付けし続けた真夜中にも成ると、この粒粒部品がゲシュタルト崩壊して、抵抗なのかコンデンサなのか分からなく成ってくるって事だ。
徹夜が二日目とも成ると、もう目の前が粒粒してきて何かもう分からなくなるのだ。
自分でハンダ着けしてて自分で何を着けてんだか分からなくなったら、多分それは寝不足なんだろうと思う。
セラコンと抵抗とポリスイッチの区別が着かなく成ってきたら、それは多分体が限界をお知らせしてるんだろうと思う。

花粉症の時期に成ると、そんなある日の真夜中の事を思い出すのだ。
目の前が粒粒した、あの日の夜の事を。

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4気筒のキャブの同調って楽しい。
単気筒のエア調整と共に、これは民間人が出来るソレっぽい仕事の頂点だと思う。
傍目からは凄く難しそうな事に見えるけど、実は長いドライバー1本とバキュームゲージが有れば出来る簡単な作業、それでいて同調が成功した時の達成感。
これは民間人が出来るソレっぽい仕事の頂点だ。

ホーニングしたり、バルブシートカットしたりなんてのは民間人の手に余りまくる領域なのでごめんなさい。
あと、4気筒のエア調整は大変すぎる。
キャブのジェットセッティングも、着脱し易いキャブならまだしも、ノーマルボックス仕様のゼファーなんてご免被るわ。
ファンネルやストッキングタイプのエアクリーナーならキャブを付けるのも外すのも簡単なんだけど、ノーマルのエアクリーナーボックスの付いたゼファーのキャブセッティングなんて絶対にお断りだ。
絶対にだ。

やっぱ同調だね。
キャブの4気筒に乗ってる人はポップ吉村気分で同調しよう。

ゲージを見つめ、音を聞き、そして指先のドライバーに集中する。
そして成功した者だけが味わえる、4気筒ならではのヌルヌルとしたスムーズな吹け上がり。
その思い出だけで、2~3日はご飯食べれそうだ。
その達成感だけで、麦茶飲みながら熱く語ってしまいそうだ。

長いドライバーとバキュームゲージと出来たらセッティングタンクも有れば、後はやる気次第でヌルヌル回るエンジンに成るのだから、エンジンの分解と違って毎回のお金は無用だ。
オレって、ちょっと難しい事やってるぜ!
って気分を味わいたいなら、是非ともキャブの同調をやってみよう。

なおインジェクションの場合は、スロットルバルブで合わせるモノから、スロットルバルブのアジャストスクリューは絶対触るなよ!ってモノまで有るので、マニュアルを良く読んだ上で好きにして貰えば結構かと思う。
お好きなようにどうぞ。

15-667
4連バキュームゲージセット ミニタイプ

12-603
ロングドライバー

19-6012
ガソリンサブタンク 1L

MOTOR CYCLE

Posted by tommy