自分は出来る子だなんて何時から誤解してた? 後編

最近、こんなのをやっていた。
私の確定申告、では無くて会社の決算。
友人の会社の決算書類作成の手伝いをしてた。

す….凄く、青いです。

 

別にこれを手書きで埋めて行く訳では無い。
必要な書類は全部合わせればちょっとした束に成るくらいの量なので、流石にそれを私にやれってのは無理が過ぎる。
使うのはスタートアップ企業ではお馴染みのfreeeの会計ソフトと決算ソフト。
日々の帳簿をfreee会計で記録したら、freee決算に切り替えて幾つかクリックする程度で決算書類の大部分を埋めてくれると言う優れもの。
仕訳って何??
って人でも自分で決算出来るんだから、このソフトはかなり頼もしい。
合わせて年間5万円くらいするけれど、経理担当者や税理士やらを雇ったらこんな額では済まないので、随分お得だとは思う。

いやぁ、凄いね。
銀行口座とも連携してるので、口座の残高と合わなかったらアラートを出してくれる機能まで。
凄いや。
5万円払う価値は十分に有るわ。

 

決算申告は収める税金=法人税の額を決める為に行うのだけど、法人税と一口に言っても、納税する先は国と市町村と都道府県の3つに別れる。
ちなみに兵庫県芦屋市の場合は、資本金が10000万円以下の場合なら県税が22,000円、市税は60,000円と成っている。
1億円儲かってようと100兆円の大赤字だろうと、都道府県と市町村にはみんな等しく払わなきゃ成らない。
国に納める法人税は赤字決算なら納税義務は無いが、消費税(条件による)と法人市民税/法人県民税は支払う義務が有る。

なお、法人市民税/法人県民税は均等割りされるので、初年度は創業日から決算日までで計算される。
期間が10か月なら、兵庫県芦屋市の場合は県税が18,333円、市税が50,000円と成る。
これが個人事業主と法人(合同会社)とのランニングコストの違いだ。
今回は合同会社だから不要だけど、株式会社ならさらに公告=官報などに決算内容を掲載する事、までしなきゃ成らないので中々に大変だ。
電子公告ならまだしも、官報に載せてる所は相応のコストがまたここにも。

この地方税=法人市民税と法人県民税は県により、そして同じ県内でも市町村によっても異なる。
兵庫県なら多くの市町村は60,000円だけど神戸市は50,000円なので、芦屋市に事務所を出すなら隣の神戸市東灘区に出した方が1万円お得と成るって訳だ。
たかだか1万円だけどされども1万円。
王将なら動けなく成る程に餃子を食べれる金額なので、小さい額とも言い切れないだからちょっと考えておくのも悪く無いかも。
法人県民税も20000円の所も多いので、場所によって微妙な差が生じてしまうのだ、これが。

ちなみに今回は、創業1年に満たないスタートアップ企業なので、法人市民税/法人県民税が10か月分で68,333円。
消費税は創業2年内は免除されるのでゼロ。
法人税は内緒。
こんな感じ。

 

と、そんな具合に、部外者がよその会社の数字を見てて良いのだろうかと思いつつも、特に問題無く何処に出しても恥ずかしくない書類が完成したのだが....

こいつ↑

今回は電子申告を行う為、カードリーダーを用意してマイナンバーカードを使ってe-taxを使う事に成ったのだけど、なんかブラウザの機能拡張やソフトウエアをインストールする必要が有ってこれがもう大変。
実はマイナンバーカードが有ればすぐに出来ると思ってたけど、これが大間違いなんだ。
何だってこんなにややこしいんだろうかと、ただただひたすらに思うばかり。
凹んだ。
ちょっと凹んだ。
大いに凹んだ。
もうね、サッパリ解んねぇやって。
こんなんチョイチョイですわと思ってたあの日の私に鼻フックしてやりたい気分だ。

ちなみにコレって、昨年の私の確定申告の時にe-Taxでやろうと思いながらも、まさかの私のスマホがNFCだなんて気の利いた機能が無い事が発覚して、そのまま放置してた問題。
結局放置したまま今回の私の確定申告はプリントして郵送って形に成ったんだけど、法人税は電子申告しようと決めてしまったのでこんな面倒な事に。
生みの苦しみ、って奴で、最初の準備が済めば来年からは簡単に出来そうでは有るのだけど、生むのが大変だ。
もうね、大変ですわ。
サッパリ解んねぇや。

 

頻繁にカード会社からこんなメールが送られてくる。
『お得なリボ払い!』
って、こんなの。
私はちょっと聞いてみたい。
いつもメールを送ってくるカード会社の担当者に聞いてみたい。
お前はリボ払いやってるのかと。
そのお得なリボ払いとやらを。

と、同様に聞いてみたい。
あなた達、この一連の操作って自分一人で出来るのかい?
簡単簡単と言ってるけれど、一人で出来るもんと言い切れるかい?
と、国税庁の偉いおじさんに尋ねてみたい、そんなちょっぴりやさぐれ気分。

 

小噺

Posted by tommy