生きてる限りリスクは必ず存在する

家から近所のスーパーに行くのに、最もリスクの低い移動手段は何だろう?

1.電動キックボード
2.インラインスケート
3.パルクール
4.リッタースポーツバイク
5.ママチャリ
6.自動車
7.徒歩

 

多分、電動キックボードやインラインスケートはかなりリスキーな移動手段では無いかと思う。
私はちょっと遠慮しておきたいな。

また、他所の家の塀や柵の上を特に用事も無いのに駆け抜けるパルクールも、これまた少々リスキーだろうと思う。
怪我は勿論、不法侵入や器物破損に成りかねないので、色んな意味でリスキーだ。

バイクもママチャリもリスクは十分に有り、自動車だって被害者は勿論の事、加害者と成りえるリスクは持ち合わせる。
車庫入れ失敗して隣の車を擦ったり、アクセルとブレーキを間違えて自転車置き場に突っ込んだりとかね。
リスクはそこら中で口を開けている。

通常、最もリスクが少ないと考えられるのは徒歩だろうと思う。
信号を守って、歩道の右側を歩いてスーパーに行くのが最もリスクの低い手段だろうと、きっと多くの人は考えるだろう。
勿論私もそう考える。
と、そう考えてたんだけど、信号無視して路地から飛び出してきたママチャリのおっさんにぶつけられて右腕骨折したんだけどね。
いやぁ、なんてこった。
もうね、北京ですわ、右手北京。

自転車にはねられるってのも、もちろん交通事故に該当する。
第三者の行為と言って、すんなりと健康保険が使えなかったりと何かと面倒な事に成る。
自宅の階段から落ちたり、モンキーレンチでジャグリングの練習してて頭をカチ割った時なんかは、普通に健康保険証が使えるのだが、交通事故は何かと面倒な手続きが必要な場合も。
健康保険を使うにも第三者行為による傷病届やら必要で、自分の入ってる傷害保険の請求にはもちろん診断書や書類も色々と必要だしね。
重大な過失が有ったらそもそも使えないとか。

あ、そうそう、自分に重大な過失が有ったら保険に入ってても支払ってくれないので注意しよう。
飲酒運転で事故を起こして、骨折や頭部や胸部の重症で手術や入院に成ったら大変だからくれぐれもご注意を。
社保や国保はおろか、障害保険も使えない場合も多いので、請求はえらい事に成るかも。

幸いにも単純北京だったので特に手術する事も無く、グキグキって骨を整復して、ギブス巻いてりゃ治る骨折。
今はもうギブスは取れて、リハビリもぼちぼちイイかな、って頃合い。
流石にスタン・ハンセンごっこするにはまだもう少しの回復期間が必要だけど、昭和50年代の小学生じゃないのでそんな心配は無用だ。
もうね、痒くて痒くて臭くて痒くて痒くてどうしようも無かったけれど、ギブスが無いってのは本当に良いもんだと思うわ。
夏が本気でパワーバンドに入れてくる直前に取れて本当に良かった。
今だったら、右腕の塩釜焼に成ってたかも知れない。

不幸中の幸いにも折れたのは右手だけで済んだのだけど、自転車に足をぶつけられたので実は足の方が痛くて、倒れた時に打った左手もすっごい痛かった。
これで両手と両足が折れてたらアーマードバルキリーみたいに成ってた所だったので、右手だけがマジンガーZに成る程度で済んだのは不幸中の幸いだと思う。
そう思う事にしておくZ。
ともかく、歩いてたら安全だと思ったら大間違いなので、皆様も気を付けよう。
もっとも、信号無視して路地から飛び出してくるママチャリのおっさんにどう気を付けたら良いのかの答えは、これからもきっと見つからないと思うんだけどね。

 

世の中には、あらゆる所にリスクが存在する。
絶対安心、絶対安全なんて有り得ない。
家の中でじっとしっても、隣の家がトラッキング現象で火災を起こすリスクは有るのだから、言い出したらキリは無いのだから。

それは資産管理の面でも同じ。
絶対に安心安全なんて有り得ない。
リスクはそれ相応に存在する。

例えば預金。
普通預金にせよ定期預金にせよ、資産をプールするには最も安全な手段だが、それでもリスクや問題は確実に存在する。
銀行破綻時のペイオフの件はきっとあんまり考える必要は無いのだけど、物価が変動しても資産はちょっとも変動しないって、そんなとても大きな問題が有る。

例えば、あなたは1500円の資産を持っている。
それを金利0.001%普通預金に1年間預けていたら、1年間で0.015円の利息が着く事に成る。
10年で0.15円。
100年で1.5円。
利子で焼肉に行くには長生きが必要だ。

増えないならまだしも、お金はその時々によって確実にその価値は上下する。
1500円有れば、今から何年か前まではガソリンが10L入れられたのだが、今ではその価値は落ちて9L程度しか入れられない。
卵が6パック買えてたのが、今では5パックが精々。
1500円と言う額が変わる事は無いが、その額で買える商品やサービスは時と共に随分と違う場合も有る。
その分金利が着いて資産が増えていれば何の問題も無いのだが、日本はゼロ金利政策、と言うか現在の政策金利は-0.1%とマイナス金利。
訳解らないかも知れないが、要するに金融機関が日銀に金を預けてたら年間0.1%の利子を日銀に払えよって制度を行ってるのだ。
別にコレは日本独自の政策では無く、EBC(欧州中央銀行)を始め、ヨーロッパの非ユーロ圏の国では珍しくもない。
今だやってる所は....ってだけで。
これがもし私たちの普通預金に適用されたら、100万円預けてたら1年経ったら99万9千円に成ってる、って事だよ。
流石にそれを国民が受け入れるのは難しいけれども。

もうちょいまとまった額を定期預金する場合も、500万円を金利0.2%で預けるなら5年で税引き後で503万9843円。
今現在500万円で売ってる車が、5年後には同じクラスの車が503万円で売られてるのならとりあえずオッケーなのだが、必ずしもそうとは言えない。
スーパーカブでさえ今や24万円、最新のリッターSSは平気な顔して250万円とか。
多くの商品はガンガン値上げして、6Pチーズはどんどん薄型に進化してる昨今。
日本の定期じゃ金を置いておくだけで実質は目減りして行くだけだ。

 

外貨預金や外貨保険はどうだろう?
ちなみに私は利率1%の外貨保険に入ってる。
そこそこの額に1%の金利が着くので流石に日本の定期預金よりは増えるのだが、ただ問題は幾つか存在する。
一つが為替のリスク。
保険に入った当時が1ドル90円の頃で、解約するのが150円なら、それはとても資産が増えてウッホウッホしてる所なのだが、逆に150円の時に入って90円で引き出したら目も当てれない。
そして、そもそも途中で引き出す事が出来ないって問題も有る。
経営する会社が急に傾いたとか、息子が飲酒運転してベンツに追突したとか、そんな突発的に大金が必要と成った場合、これはちょっと便利悪い。
もちろん出す事は可能だが、一定期間過ぎないと解約返戻金は目減りするのが最初に明記されてるので、保険に入った2年後くらいに急にフェアレディZが欲しくなったからと解約しようとしたら、お金はゴッソリと目減りしてる事と成る。

そしてもう一つは市場価格調整。
これは、契約時と解約時の金利によって解約返戻金が調整される。
契約時に金利が高くて解約時に金利が低いとその分だけ多く支給されるが、逆に契約時に金利が低く解約時に金利が高いとその分だけ目減りする事と成る。
ちなみに、アメリカの政策金利が0.25%の時に入った私の外貨保険は、金利が爆上げしてる今解約したらちょい衝撃的だった事実を前に、暫く食欲が無かった事を良く覚えているよ。
200万円もすっ飛んでやがるぜって。
ってか、先月頃の事だけど。
いやぁ、ドルが高騰してるから保険解約してフェアレディを買ってやろうかと思ったんだけどね。
もうガックシですわ。

元々、そう長生きしないだろうなと思って生命保険として入ったので途中で解約する事は考えて無かったのだけど、予想外にもうちょい長生きしそうな雰囲気なので、解約したろうかと思ったらこのザマですわ。
やだ。

 

資産をノーリスクで持つと言うのは、これが非常に難しい。
結局、ツタンカーメンの時代から変わらず、金=ゴールドで持っておくのが一番正しい道なのかも知れない。
1万円札は10年経っても1万円の価値でしかないが、1万円分の金は通常は10年後にはその時々の経済を相応に反映されるので、インフレしてるとその分だけ金1万円分の価値も上がってる、場合が多い。
戦争でも起きない限りはゴールド価格が爆上げする事は望めないが、安定したいなら結局は金塊を持っておくのが良いのかも。
ちなみに、10年前は概ね4000円台だった金1gは、現在は9000円に迫ろうって値段なので、1グラムでも持ってたらうなぎ代に化けれたかもね。

金の取引や所有なんて出来るのかって?
ああ、意外と出来るもんだよ。
五稜郭に隠されたアイヌの砂金を見つけ出すのは現実的じゃ無いけれども、貴金属会社から現物を買って家で保管するのは簡単。
運用なら、先物からETFやCFDと色々と有るけれど、資産として持っておくには現物、つまりは金貨や金塊として持っておくのが良いと思う。
私の知り合いには金のインゴットをピラミッドみたいに積み上げてる人が居るが、資産価値が暴落する事は多分無いので、安定を求める人は金塊をゲットするのも悪い選択じゃ無いかも知れない。
盗まれ無い限りはね。
ちなみに我が家には金なんて安いピアス程度しか無いので、泥棒には入らないで欲しい。

 

この意見には不満を持つ人も少なく無いかと思うが、日本の政治、外交、経済政策は十分に正しく機能している、と私は思っている。
時の政府を口汚く罵ったら自分が賢くなったかの陶酔感が味わえるのかも知れないが、随分と長い間物価と生活が比較的安定してて、それなりに社会の枠組みに入って普通に生きてたら明日の生活に困る事は特に無いのだから、日本は十分に正しい道を歩んでるのだろうと思う。
勿論、悪しき点や改善すべき点なんてA4用紙にビッチリと書き込めるくらいに有るのだが、それでも決してクソミソでは無い事は確かだろうと思う。
普通預金が資産管理の最も安全でノーリスクな手段だと、多くの人間が思ってる時点で、日本は安全で安定した国なんだと判断できるんじゃないかと思う。
資産は金貨とAK47用の7.62mm弾に換えておくのが身を守る安全な道だぜ、なんて人生を歩むのは御免被りたいからさ。

続く....かも知れない。

小噺

Posted by tommy