お母さんの言ってることは大体合ってる

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他所は他所で有り、ウチはウチで有る。
(お母さんの定理)

 

絶対的真理で有るお母さんの定理。
真なる命題。
もはやぐうの音も出やしない。
お母さんの定理の前には、もはや少年に抗う術はない。
この世の理の前には、ちっぽけな少年に抗う術など何一つ無い。
お年玉貯めてスーパーファミコン買ってくれって話だ。

 

 

他所は他所で有り、ウチはウチで有る。

それは確かにお母さんの言う通りなのだが、他所の事も知っておく事は決して悪い事では無い。
他所とウチとの相対的位置関係を知っておくってのも、それはまたそれで良い物だよ。
時に知らなきゃ良かったって事も有るかも知れないけれど、まぁそれはまたそれ。

 

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カーボンヘルメット

以前、こんなヘルメットを買った人が居た。
WINSって謎のブランドの謎のカーボンヘルメット。
MFJ公認も受けているので全日本ロードレースにも出れる。
ん、出れるよ。
居るかどうかは知らないけど

今も普通に使ってるが、今の所は転んだ事は無いので安全性については解らない模様。
解った時には手遅れかも知れないけれど、まぁ今の所は転んでないから大丈夫だ。

 

転ばなければどうと言う事は無い。

と、何処かの赤い少佐はそんなような事を言っていたけれど、確かに一つの真理では有る。
ヘルメットなんて転ばなければどうと言う事は。
視界が確保され風除けが出来て通気性もそこそこ有れば、別にポリバケツみたいな素材でもどうと言う事は無い。
来年オレンジに成る赤い人の青かった時代みたいに、走行中に猛烈に曇ったり内装が落ちてきたりってのは困った話では有るけれど。

だから転ばなければどうと言う事は無いのは確かだけど、転んだ時にどうにか成っちゃったら手遅れなので、やっぱりヘルメットには十分な安全性を求めたい。
頭ごとカチ割れるのはやっぱりご免被りたい話だから。
俺ごと刈れ!だなんて今や昔の話だよ。
目を覚まして下さい!ってな話だ。

 

日本製ヘルメットは世界最高品質だと、特に根拠も無くそう思われる風潮が有る。
コレ、と言った根拠は特に無く、それが常識っすよって風潮が。

このテストが世界の常識と言えるかどうかはともかく、ヘルメットの安全性の一つの指針がSHARPってテスト。
https://sharp.dft.gov.uk/

dft.gov.ukのアドレスを見て解るように、DFT=Department for Transport=イギリス運輸省が行っているヘルメットの安全性に対するテスト。
どんなテストかってのはhttps://sharp.dft.gov.uk/sharp-testing/をどうぞ。

このhttps://sharp.dft.gov.uk/では、各ヘルメットのテスト結果を公表しているのだ。
0929shp

こんな具合に。

 

メーカーとしては勘弁して下さいよって話しだけど、ヘルメット各部の安全性が無情にも公表されているのだ。
★~★★★★★まで、★が着けられたりして。
メーカーとしては勘弁して下さいよって話しだけど。

 

 

SNELLがヘルメットの安全性を証明する絶対的権威では無い。
同様に、ECEもDOTも、そして日本のJISも、それらがヘルメットの安全性を決定着けている訳では無い。
ECEやJISをクリアしてないヘルメットは論外としても、それらをクリアしてるヘルメットは全部安全なんて訳では無い。
SNELLは色々制約が有るので別の話として。

それは勿論このSHARPも同じ。
このテスト結果がヘルメットの安全性を証明する絶対的権威では無い。
あくまで定められた条件下によるテストの結果なので、それが必ずしも実際の転倒時でも同様の結果と成るのかどうかはまた別の話だ。
★4つだから助かって、★3つだったから助からなかった、なんて事は必ずしも言えない。
状況によっては★の数と結果とが逆転する事も有りないとは言い切れない。

 

でもそう言っても、やっぱり★3つより4つ、4つより5つかイイよねってのは人の真理。
そりゃそうだ。
わざわざ全面POORの判定が下された★1つのヘルメットなんて被りたくはない。

で、見てみると流石にAGVやNOLAN(X-Liteも含む)がかなり高得点を挙げてるのが解る。
そして パチモンヘルメットとの不遇な評価を受ける事の多い某メーカーでも、意外に★4つや★5つを獲得してたりもする。
一方、日本の一部において強い信仰に支えられる我らがアライが、全てにおいて高得点を挙げてる訳では無いのもまた解る。
RX-7Vは流石に★5つだけど、ちょい古いお求め易い価格のモデルだと★2つなんてのも有ったりする。
嗚呼、なんて残酷なお知らせ。

丁寧に教育された従順なるアライ信者は、アライのヘルメットはその全てが比肩するモノの無い世界最高のヘルメットで有ると盲信しているのだが、このSHARPテスト結果を見る限りにおいては決してそうとも言えない。
中国製のLS2の方が余程安全性が高いのも有るよ、とも言える。
嗚呼、重ね重ねなんて残酷なお知らせ。
知らなきゃ良かったって事が有るのは確かかも知れない。
X Fileのタバコ男が言ってたように。

 

 

でもそれはそれ。
他所ではアライの半分の値段で同レベル、場合によってはさらに安全性の高いとのSHARPのテスト結果が示されてるヘルメットは存在するのだが、次に買うヘルメットも私は結局アライだろうと思う。
それが信仰なのだから。
トロけそうな程にじっくりと丁寧に教育された信者なのだから。
他所は他所で有り、ウチはウチで有るのだから。
お母さんの言ってる事は大体合ってるのだから。

 

だから次もきっとRX-7を買うだろうと思う。
他所は他所さと言いながら、やっぱりアライを買うと思う。
やたら軽いWINSって謎のヘルメットに心は惹かれない訳じゃ無いけれどね。

 

MOTOR CYCLE

Posted by tommy