二輪噺

奥様ライダーズ小話ブログ

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メランドリに幸あれ-2

   

 

2011年、新天地SBKの地へと降り立ったメランドリ。
チームは元MotoGPトップライダーとしてふさわしい、ヤマハファクトリー。
ユージーン・ラバティとのコンビ。

 

ライバルは、同じく元GPライダーのカルロス・チェカにマックス・ビアッジ。
さらにギュントーリ、レオン・ハスラム、そして世界のハガノリ。
まだカワサキとサイクスは開花直前の時代。
まだジョナサン・レイは爆発ちょい前のホンダ時代。

 

優勝4回を挙げて大活躍したが、この年絶好調だったチェカには及ばすランキング2位。
だが、メランドリはチーム体制さえ磐石なら世界を取れる男だと証明出来ただろう。
移籍初年度のヤマハファクトリーでいきなり2位は、その才能を見せ付けるに十分な成績だろう。

だが、突如発表された発表。

『来期からヤマハはSBKの活動を停止します』

のお知らせとご案内。
無情で無慈悲なお知らせとご案内、再び。

カワサキショックのトラウマが蘇るそんな無情な通達に、再び困ったメランドリ。
マルコ、再びコマル。

 

 

そんな困ったマルコの移籍先はBMW。
歴史と実績ではヤマハファクトリー程では無いけれど、BMWファクトリーも戦うに十分なチームだ。

鋼鉄協約再びとばかりにドイツの機体を得たメランドリは、ビアッジのアプリリア、チェカのドゥカティと共に、ぞんざいな扱いをしてくれたジャパニーズバイクを駆逐し、堂々のランキング3位。
遂に開花したカワサキのサイクスには負けたのがちょっと悔しいけれども、BMWに乗り換えてもメランドリはやはり世界最高峰のライダーで有る事を証明した。
メランドリはやはり世界最高のライダーの一人だと。
世界をその手に握れる男だと。
扱いさえもっと良ければ。

 

翌2013年は幾つかの取りこぼしが響いて残念ながらランキング4位。
でもまだだよ、まだまだこれからだよ。

そんな巻き返しを誓ったメランドリに、またしても無情で無慈悲でインケツなお知らせとご案内、三度。

『我がBMWはァ、来期からファクトリー参戦しない事を決定したァァァ。正直、エントシュルディグングゥゥゥ!』

と、またしてもチーム解散のお知らせ。
...またか!またなのか!!!
お前もか、BMWゥゥゥ!!

またしても困ったマルコ。
マルコ、三度コマル。

 

そんなメランドリが移籍したのはアプリリア。
一体幾つのメーカーを渡り歩いてるんだと思わずに居れない回遊っぷり。
回遊魚メランドリは、再び母国イタリアンメーカーに腰を据える。
やっぱイタリア人はイタリアンバイクに乗るべきだね。
母国だけに扱いが違うもの。
母なる川へと帰るように、流離の回遊魚マルコ・メランドリは再びイタリアンメーカーへと回帰した。

アプリリアは当時SBK最強チームの一角だった事もあり、開幕レースでいきなり2位を獲得する。
メランドリ健在をこれでもか!と世界に見せ付けた。

この年も頑張って6勝を挙げたものの、やっぱり幾つか取りこぼしたのが響いて残念ながらランキングは4位。
だが、アプリリアならやって行ける。
最強チームのアプリリアなら、オレはやって行ける。
やっぱバイクはイタリアに限るね。
日本やドイツはダメだ、扱い悪くてありゃダメだ。
やっぱバイクはイタリアに限る。
やっぱイタリア人はイタリアンバイクに乗るべきだね。
母国だけに扱いが違うもの。

 

そんな念願のSBKタイトルにプルプルと魂を震わせるメランドリに、突然の通達。

『MotoGPに参戦する事に成ったから、オマエはMotoGPに行け!』

と、今更MotoGP行きの通達。
....
...............
そりゃないぜ、アプリさんよぉ!

 

復帰したMotoGPの成績はそれはもうエグかった。
スマかったレベルでは無い、それはもうエグい状態。
健介レベルなんかじゃ無い、北尾レベルにも遥かに届かない、それはもう長尾レベルでエグかった。
そりゃもう悲惨だった。
ただ一言、悲惨だったよ。

流石のメランドリも、当時のアプリリアで当時のMotoGPをまともに戦う事は難しい。
バウティスタと二人でのたうちまわりながら苦しい戦いを続けたメランドリは、シーズン途中までまさかのノーポイント。
そしてノーポイントのままシーズン途中でバイクを降りる事に。
メランドリに取ってハヤテレーシング時代以上にインケツな1年。
扱いさえ良ければ....
扱いさえ良ければぁ!!

 

2016年のメランドリは、なんかガラの悪そうな兄ちゃん達とツルんでファッションモデルっぽい活動をしていた。
何やってんだか良く解らなかったけど、まぁ事実上の浪人生活だ。

このままやさぐれるのか?
マルコはこのままやさぐれるのか?

そんなメランドリがSBKに復帰したのが2017年。
チームはドゥカティファクトリー。
チームを探して3000里もの放浪の末、マルコは再びドゥカティファクトリーのシートを手に入れた。
ストーナーのパートナーとして、MotoGPでメタクソにやられたあの時以来に成る、今度はSBKのファクトリーシートをゲットした。
2017年当時、最強のカワサキに唯一対抗出来るチームへと。

 

開幕レースをいきなり落としてしまったものの、コンスタントにポディウムを獲得してランキング4位。
ファクトリーライダーとして十分な成績を収める。
幾つかの取りこぼしが惜しかった。
持病の取りこぼし病がちょっと痛かった。

続く2018年は開幕からいきなり2連勝。
やはりメランドリはモノが違う。
マシンさえ良ければ、チームさえ安定してればメランドリは世界を取れる男だ。
メランドリはモノが違う。

だが、ヤマハのファン・デル・マークの躍進と、相変わらず治らない取りこぼし病によりランキングは5位に終わる。
でもメランドリは終わらない。
まだまだ、まだまだ戦える。
メランドリはまだまだ終わらない。

勿論ドゥカティも止めないさ。
カワサキもヤマハもBMWも止めたけれど、ドゥカティは止めないさ。
マルコは安泰だ。

 

と思った矢先にバウティスタの加入によりメランドリはあえなくクビちょんぱ。
2015年、有明海のムツゴロウのように、共にアプリリアでのたうち回ったバウティスタに押し出される格好で、メランドリはまた流浪の身に。
優勝2回を含むポディウム10回ランキング5位って、決して悪い成績ではない。
悪い所かトップクラスと言って良い成績なのだが、伝統と格式にのっとった扱いの悪さにより、メランドリは残念ながら....

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そしてマルコは放浪の道へ。
マルコはシートを探して3000里の放浪の旅へと。

 

Superbike 2019: C’è una Yamaha per Marco Melandri

そんなマルコ・メランドリは、来期はヤマハのプライベーターから参戦するんじゃ無いか?って記事。
イタリア語は、チャオとボンジョルノとエビマカロニグラターンくらいしか知らないのでいまいち良く解らないんだけど、どうやらWSSに参戦してるGRTがメランドリを起用してSBKに出るんじゃ無いの?ってそんな話っぽい。

現在、WSSでは事実上ファクトリーな扱いのGRT。
2018年WSS王者のサンドロ・コルテセとのコンビなら、プライベーターと言ってもその扱いは厚遇なのは違いない。
きっと。
多分。
恐らくは。

 

選択さえ間違えなければ、扱いさえよければ、もうちょっとだけ取りこぼしが無ければ、世界のタイトルをその手に握れて全く不思議ではないメランドリ。
プルプルと、魂とバイクを震わせながら熱い走りを魅せるメランドリ。
まだだ、まだ戦える。
メランドリはまだまだ戦える。
メランドリはまだまだ戦えるさ。

そんなメランドリに幸あれ。
そんなマルコに幸あれよ。

 



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