夏が来れば

何度か書いた事は有るけれど、16歳で免許を取って、私が公道で始めて乗ったバイクは1988~1989年式のCBR250R。
年式はちょっと曖昧だけど、まぁその型のCBR250R。
その前のエアロでも、その後のRRでも無い。
そしてこれまた何度か書いたけれど、お値段は無料。
タダで貰ったバイク。

ただ、ただ単にタダと言っても、唯のバイクでは無い。
タダだけど唯ではないバイクだった。

言うなればスーパーセブンのような組み立てキット。
正しく言えばバラバラに分解された状態。
さらに詳しく言えば不燃ごみ。

これは元々、その昔にちょっとだけ開催されてたSP250Fってレースに出てたとか、出ようとしてたとかってバイク。
それに際して中古のCBR250Rを一度全バラして組み上げようと、ある日バイク屋の店長はそんな余計な事を思いついた。
だが程なくスーパースペシャルなCBR250RRが発売され、豪華装備のZXR250もかなり戦闘力は高かったりしたので、まぁ今更ハチハチも無いかな、って訳で分解しただけでダンボールに放置された不燃ごみ。
今ならヤフオクでパーツをチビチビと吐いて行く所なのだろうけど、当時は中古パーツなんて需要は無かったので捨てるしかないかな、って状態だった訳。

当時そのバイク屋でバイトのような事をしてた私は、バイト代の代わりにとその不燃ごみを貰ったって話。
ガスケットも一式揃ってたし、工具も貸して貰ったし、ブレーキフルードやクーラントは有耶無耶のまま拝借したし、買ったのはエンジンオイルくらい。

それまでYZ80しか知らなかった身には、ご丁寧にミッションまでバラバラにされた直4カムギアトレインは全てがサッパリ解らない状態だったのだけど、まぁどうにかこうにか店長以下周囲のおじさん達の協力も有り組み立てて、その後数万キロと特に不具合も起こさずに天寿を全うする事に。

でも初めてセルを回す時はドキドキしたもんだよ。
それまで、シリンダーに蓋が付いてるだけのシンプルな2ストエンジンしか触った事が無かったので、良く解らない部品がガチャガチャ付いてる複雑怪奇なエンジンは、セルを押す時には本当にドキドキしたもんだ。
爆発したらどうしようかと。

そんな私がCBR250Rに乗って初めての夏を体験した時。
初めての夏、なんて80年代に有りがちな臭そうなフレーズだけど、まぁともかくCBR250Rに乗って初めての夏を迎えた時。
私は思った。
力一杯に思った。
バイクって、めっちゃ暑い!!!って。

それまで乗ってたのはモトクロッサーのYZ80。
モトクロスコースを走れば果てしなく熱いけれど、それは単に運動量が激しいからってだけの事。
街乗りバイクとは比べ物にならない、息切れするくらいの運動量なので体が熱いってだけの事。
バイク自体は特に熱くない。
チャンバーを除いて。

でもCBR250Rは熱かった。
酷暑の京都市内の渋滞で、ファンからの熱風を浴びてたら、ちょっと意識が飛びそうな程に熱かった。
室外機に跨ってるような、クーリングファンからの熱風を浴びてたら、ちょっとやばい程に熱かった。
正直、バイクってこんなに熱いものだとは知らなかった、そんな十代の頃の思い出。

あれから月日は流れて2019年。
来年には東京オリンピックも開催されよう、って今。
改めて私は思う訳だ。
そろそろ、バイクは涼しく成ってくれてもイイんじゃないっすか?って。
アヴェンタドールも458もエアコン付いてるんだから、そろそろスポーツバイクも涼しく成ってくれないっすかねぇ。
と、炎天下にR1で出かけ、お見せ出来かねる所に汗疹を作った私は、つくづくそう思う。
この時期のR1は熱すぎるわ!

そして改めて思う。
CBR250Rは涼しかったなぁって。

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