ライダーの為のお裁縫講座-フラットシーム後編
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と言う訳で縫い方。
一般のご家庭でも出来るフラットシームっぽい縫い方。
っぽい、って話。
繰り返しに成るけれど、使うのはジャノメのトルネィオ等のカバーステッチの出来るミシン。
JANOME ジャノメ カバーステッチミシン トルネィオ795U 新品価格 |
ともかくコレが無いと話は進まないので、ニットを縫う人は買っておいて損は無いかと思う。
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1.生地を重ねてチェーンステッチで縫う。
チェーンステッチについてはこちらを↑
2.裏側の生地をチェーンステッチから2mmぐらいの位置でカットする。
端から2mmの位置を縫っても構わないけれど、トルネィオは送りが余り上手く無いので縫ってから切った方がやり易い。
3.表側からカバーステッチを掛けて縫い留めながら裏側の生地の端を始末する。
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こちらは裏側。
緑の生地の端を上手く包むのが大事だ。
4.表側の生地を先程と同じくカバーステッチから2mmくらいでカットする。
切り口はもっと綺麗に整えるから心配無用だ。
なお、この3本のステッチは、上の赤と下の白がカバー、真ん中の赤がチェーンステッチ。
生地同士は実際にはチェーンステッチで縫い留めている。
チェーンステッチ無しでは強度が確保できないので、カバーだけで済ますのはお勧めしない。
5.裏側からカバーステッチを掛けて縫い留めながら表側の生地の端を始末する。
白いステッチを跨ぐように針を落としていけば、赤い生地の端を上手く包めてる筈。
6.完成
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ちょいカバーがギリ過ぎたかもねって気もするけれど、ともかくこれで機能と見た目が何となくフラットシームっぽい縫い方が再現される。
チェーンステッチで縫ってるので縫製の強度は十分に有る。
タイツの尻が張り裂ける!なんて悲劇は、まぁ多分無い。
そして勿論伸縮性も有り、縫い縮めも縫い伸ばしも調整可能なので、かなり伸びるニットでも十分に対応出来る筈だ。
ただ、表裏ともにステッチが一本余計に走ってしまう(赤いステッチ)点については、まことに残念ながらこれを回避するのはちょっと難しい。
その辺が、今回のフラットシームっぽい縫い方の超えられない壁。
生地と同色の糸で存在を消すなりして、そんな事も有るさと割り切って頂くしか手は無い。
ともかくこれについてはどうしようもないのでスマンかったとまたしても言っておこうかと思う。
だって、仕方ないじゃ無いかー。
使った糸は今回もスパンの#60。
ウーリーは糸調子を出しにくいので今回も使ってない。
生地の色に合わせて糸の色を変える事で、ステッチを目立たせる事も存在を消す事も可能。
それはアナタのセンス次第だ。
難点は、とても面倒くさいって事。
一箇所縫うのに、1本針でチェーンステッチ掛けて、2本目の針と糸をセットしてハサミで生地を切って裏表2度もカバーステッチしなきゃ成らないのだから、そりゃもうまぁまぁ面倒くさい。
それが大きな難点だ。
4万円の家庭用ミシンで縫ってるんだからそりゃ仕方ないね。
一杯縫う必要のある方は、ヤマトの工業用ミシンをお買い求めを。
100万円程するけれど。
でも、これで一応はスポーツ用ニットの縫製は出来る。
お肌のデリケートなベビー用のTシャツやパンツにもぴったり。
4万円やそこらのミシンでも、それなりにはそれっぽく縫う事は出来る。
コンプレッションシャツなタイツを縫おうって人がこの世にどれだけ居るのかは知らないけれど、これでそれなりに可能だ。
後はアナタの手先とセンスと根気次第。
健闘を祈る。
続きは、何時ものように、またそのうちに。